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極氷姫の猟犬  作者: 骸崎 ミウ
第9章
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初めてのお使い

挨拶周りから帰還した後、理玖と愛莉珠は普段と変わらない日常を過ごしていた。



訓練して少し遠出からのボイド狩り。愛莉珠がいつもの様に理玖を構い倒して理玖がたまに甘えて、夜ににゃんにゃんしてたまに人には言えない過激なプレイをしたりと特に変わらない日々であった。



そしてそんなある日、理玖は急に本部の方へ呼び出された。その日はちょうど愛莉珠が協会に何かの手続きに行っており不在だった。




「それではこちらの書類を早急に北西監獄のラビュリンスへ届けに行ってください」




そう言われて渡されたのはそこそこの大きさのパスワードロック付きのアタッシュケースで教えられた番号で開けると中には封筒に入った書類らしきものがあった。




「質問よろしいでしょうか?」



「………どうぞ」




理玖が質問すると相手は少し間を開けて答えた。




「何故お……私なのでしょうか?重要書類ならば他にも適任がいる筈ですが」




理玖がそう聞くと相手は一瞬「わざわざそんなの聞くなよ」と言わんばかりの表情を見せたが、すぐに仏頂面になった。




「今回のその書類はあまり重要ではないものの、監獄の監査の結果などが記載されたものです。本来ならば前回の定期監査で渡されるものでしたが、こちらの手違いにより渡されなかったものです。大泉隊員はまだ監獄へは向かった事がないという事の様なのでこれを機に交流を深めてみては?」



「私1人で……でしょうか?」



「同行者はいます。ただし、こちらが指定しています」



「わかりました」



「よろしい。それでは北西ターミナルから今すぐ出発してください。指定席の隣に座っているのが今回の同行者です。くれぐれも問題は起こさない様に」




相手はそう言って理玖にアタッシュケースを持たせると部屋から出る様に促した。



理玖はなんとなく相手側の意図を把握した。要はビーストである自分への嫌がらせだ。そもそも書類の配達は本部の事務員が行うことで理玖みたいな特戦隊の隊員はそんな事をしないと愛莉珠に教えられていた。



…………愛莉珠の仕事に対する対応がアレなので本当かどうかはほんの少し怪しいが。



ましてや監獄は愛莉珠が何があっても1人で行くなと口酸っぱく言っていた。



嫌がらせ行為自体は愛莉珠のハウンドになってそれを公表した時からあった。ただ、それをするとご主人様(愛莉珠)過激派過保護(夜奈と神崎)からのオハナシ(・・・・)ワンコ達(魔狼軍団)の構って攻撃が炸裂するのですぐに鳴りは治ったが。



それでも相手側が嫌がらせ行為をしようとしたのはそのセコム達が不在だからなのか、それとも魔狼軍団がそこまで脅威ではないと思ったのかは理玖にはわからない。



ただ、わかっているのは相手側の魔力は今日の夜から魔狼のおやつになるという事だろう。



理玖は北西ターミナルに着くとアタッシュケースと一緒に入っていたチケットから席を確認してそこに向かうとそこにいた人物は…………



青みがかった灰色の髪をボブカットにして伸びた前髪で片目を隠した丸みを帯びた猫耳の前に見た時よりも顔色が良くなっている女性。




「………あっ」



「げっ」




理玖がそう声を上げると彼女も気づいた様で理玖の方を向いて非常にわかりやすく顔を歪めてそう声を上げた。



以前、保護作戦にて理玖と愛莉珠のやらかしでちょっとトラウマを植えつけられてしまった人物、ウィステリア・チェシャルであった。



そして何故か彼女の膝の上には大玉スイカサイズの極彩色のヒヨコが乗っていた。

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― 新着の感想 ―
[一言] わざわざ嫌がられをやるとは暇な奴らだな(ʘᗩʘ’) これから忙しくなるよチミ達(⌐■-■)
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