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極氷姫の猟犬  作者: 骸崎 ミウ
第8章
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南支部へ〜10

side愛莉珠



突然だが諸君、お酒は好きかな?



僕は好きか嫌いかと問われたら好きな方だ。特にワインなどの果実酒が好みだ。あとは甘酒。僕はお酒には強い方だから調子がいい日はワインボトル4〜5本は空けられる。



ただまぁ、流石に平日にそんなに空けたりしない。ましてや今は遠征途中で二日酔いになったら大変だ。呑みはするけど酔わない様にほぼジュースのお酒を呑んでいる。



なんでこんな話をしてるのかというと………




「おじょおぉ〜〜………」




僕の隣で普段なら絶対考えられないふにゃっとした顔で酔っ払っているリクがいるからである。



リクがこうなった原因はリクが自分のグラスと僕のグラスを取り違えて中に入っていたお酒を呑んじゃったからである。



……………いや弱すぎでしょ。



リクの叔母のババア(柳龍局長)とそのババアの妹でリクの母親の華重副隊長はスピリタスのボトルや度数が高過ぎて消毒か火炎瓶に加工するくらい使い道がない獄炎酒を割らずに一気飲みして素面でいられてたし。………父親の大泉隊長の遺伝か?




「翔太のやつも幸子ほどじゃねえが呑めた口だったぞ」




とリクは反対側の僕の隣に座っていたジジイが僕の思考を読んだのかそう言った。




「じゃあ、なんでリクはこうなってんのさ」



「隔世遺伝かビーストになった際の副作用かじゃねえか?なんかなかったか?そんなの」



「………………リクってさ、魔力関係の薬とか攻撃とか効果とか一切聞かないんだけど逆に純自然由来のものは面白いくらい効くんだよね」



「じゃあそれじゃねえか」




まさかアルコールにまで適応されるとは……まぁ、弱い人もいるし別におかしいとかそんな事はないけど。



そんな事を考えているとリクが急に僕の膝の上に乗って来た。酒気を帯びて赤くなったその顔は子供みたいにぶすっとしていてはっきりと不満であるという表情を浮かべていた。




「え、えーっと?リク?どうし──」



「おじょう、は、おれと、はなしゅの!」



「──────ッ 《スゥゥゥゥ》………」




おっとマズい。危うく理性が空の彼方に飛びかけた。普段よりも豊かになっている表情筋に呂律の回ってないけど感情のこもった声がいい。



いやいつも感情がこもってないとかそんなわけない。だけど、今はダイレクトに伝わってくるから。



とりあえず僕はリクを抱きしめてあげた。すると彼女の方もえへぇ〜と笑いながら抱き返してくれた。



うん。ヤバいな♪僕の理性がメルトダウン起こして来た。本当にヤバくなってきたな。





「あーリク?僕の方から抱きしめといて何だけど、そろそろ離れてくれる?色々と我慢できなくなる」




自宅に居ればすぐにでもおっ始めるけど、今は遠征途中だから我慢するしかない。東支部でのアレは事故だし。



僕が襲うのを我慢しながらそう言うとリクは耳をへにょりと垂れ下げて抱き締めてくる力を強めて来た。そして……




「や、……おれの、こと、しゅてないで、いなく、ならにゃいでぇ……」




そう言って抱きついて胸に顔をうずめてきた。



………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………よし。




「…………ジジイ、悪いけど僕の愛犬が優先でね。ここでお暇させていただくよ」



「お、おぉ………あんま無理させんじゃねえぞ」



「それは僕の理性とリク次第だよ。じゃあねぇ〜」




僕はそのままリクを抱き抱えて宿へと向かった。途中、リクが頬ずりして来たりペロペロして来たりして本当にやばかった。



尚、宿に着いた後は美味しく頂いた。

自分は下戸なので酒が呑めません

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― 新着の感想 ―
お酒な……味は割と好きだけど。インフルのひどい時みたいな悪酔いするから飲めないんだよねぇ
[一言] 今回は美味しく頂いたのか(ʘᗩʘ’) 前回は自分が食われたけど今回は何とも甘々な雰囲気だな(͡°ᴥ͡°ʋ) でも翌日には全部忘れてそうだな( ・ω・)
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