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極氷姫の猟犬  作者: 骸崎 ミウ
第8章
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南支部へ〜9

南支部での食事では主に魚介類が使われる。逆に中央を含めた他の支部では運送やらなんやらの理由からかなり割高である。故に外部からの歓迎ではその魚介類の料理が振る舞われる。




「お嬢。俺、時々思うんだよ。こういうのは分けて食った方がいいって」



「何急に言い出すのリク?蟹マグロ好きじゃないの?」



「嫌いじゃない。ただ、蟹の見た目で中身マグロの大トロとか頭がバグる」



「いやまぁ、分かるけどさぁ。美味しいからいいじゃんか」




愛莉珠率いる特戦隊はタコの群れが集結していた海域から帰還して少しの休憩を挟んだ後、南支部での歓迎で魚介類のフルコースを堪能していた。



そんな中で理玖はテーブルに並ぶ山盛りの料理を食べながらそう呟いていた。その彼女の手には大振りのズワイガニに似た黒い蟹があり、開かれた甲羅には薄ピンク色の身がぎっしり詰まっていた。




「僕はこういうの好きだけどね。びっくり箱みたいで面白いじゃん」



「面白い……まぁそれもそうか」



「そうそう。………あぁ、でもキノコはやめてよ。僕キノコ嫌いだから」



「なんで嫌いなのさ」



「昔色々あったから」




愛莉珠はそう言いながら大振りのロブスターを手掴みで食べていた。理玖も先程の蟹を食べ終えると今度は鮑に手を伸ばしていくつかの調味料をかけてから飲む様に食べていた。




「オメェら貝や蟹ばっか食ってねぇで魚食えよ」



「何言ってんのさジジイ。魚と違って蟹とか貝は中央じゃ結構値が張るんだよ。ここで食い溜めしとかなきゃ」



「お嬢と同じく」



「……………オメェらなんだかんだ似てきてるな」




理玖と愛莉珠の返事にエイハブは苦笑いを浮かべた。




「そういやジジイって昔のリクと会ってるんだよね?」



「ん?あぁ、そうだが?会ってたというかよく遊びに来てたぞ。まぁ、あの頃はこうも表情豊かじゃなかったがな」



「なんかそれよくリクの知り合いとかに言われるんだけど。そんなに無かったの?」



「ほぼ無表情だったな。幸い?というか目は死んでなかったが。あとゴリマッチョになる事に執着してた」



「それ今もしてるよ。暇さえあれば筋トレしてるし」



「……………………もう無理だろ」



「無理じゃない。可能性はゼロじゃない」



「そう言うけど、ずっと続けてもお腹とか割れてなくて腕とかフニフニじゃんか」



「………」




愛莉珠はそう言って理玖の腹を軽く突いた。理玖は愛莉珠の指を尻尾で叩き落とした。その顔には拗ねた様な表情が浮かび上がっていた。



そんな理玖を見たエイハブはガハハッと豪快に笑い、傷だらけで無骨な手で彼女の頭をワシワシと少々乱雑に撫でた。



撫でる度に理玖の頭はぐわんぐわんと揺れているが、理玖は特に嫌がる様子は見せなかった。

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― 新着の感想 ―
[一言] 何処ぞのグルメ時代の魚介じゃあるまいし(ʘᗩʘ’) 見た目は詐欺でも味が本物ってのがデタラメだよな(´-﹏-`;)
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