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極氷姫の猟犬  作者: 骸崎 ミウ
第8章
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南支部へ〜6

「いやぁ、いい暴れっぷりですねぇ」



「そうですね。お嬢があんな風に笑ってるのは初めて見た気がします」



「あの人は立場とかがありますからあまり前線に出られないんですよ。本人は戦闘狂の気があるのに」



「それはなんとなくわかります。お嬢、書類仕事とか毎回放り出して逃げようとしますし」




冷たい暴風と狂った笑い声が木霊する海の側に停泊している大型漁船の上で理玖とマゼランはそんな会話をしていた。ちなみに理玖は服ごと備え付けの水ホースで丸洗いされた後である。




「しかしまぁ、貴方がこうしてハウンドになってテルゼウスに来るなんて思っていませんでしたよ。しかもバディはあの極氷姫なんですから」



「俺からしたら来る度に魚雷マグロや爆裂フグに吹き飛ばされて海に落ちて溺れかけてエイハブ爺さんに回収されていた人が部下を持つくらい出世していた方もですが。あれから泳げる様になったんですか?」



「はい!浮き輪があれば行けます!」



「……………ダメじゃないですか」



「仕方ないじゃないですかぁ!泳げないもんは!ペンギンのビーストだからって泳げるとは限りませんよ?!というか転勤したいですよ!」



「それは人事部に言ってくださいよ」




そんな白銀の地獄が繰り広げられている空間の中で緊張感のない会話をしていると分厚い氷で覆われた海の底から低く重い音が聞こえて来た。



何事かと船から覗くと分厚い氷が下から砕かれてそこから海藻や藻などがこびり付いたウツボに似た巨大な魔獣が何匹も現れた。



ウツボ達はまだ生き残っているレッカークラーケにダイブする様に上から襲い掛かり貪っていった。



そのうちの1匹が愛莉珠の方へ氷の上を蛇の様に蛇行しながら迫っていった。襲われそうになっている本人はそんなウツボに気づくと立ち止まって軽く剣を振り上げた。するとウツボの進行方向に氷の壁が迫り上がって、ウツボは突然現れた氷の壁に激突する羽目になった。



そして激突した衝撃で怯んでいるところに愛莉珠は空中に氷のギロチンを作り出してそのままウツボの頭と胴体を切断して別れさせた。



しかし首を切られたウツボの胴体は切断面がブクブクと泡立つとずるりと音を立てて新たな頭を生成して怒りに満ちた甲高い鳴き声を上げる。その後、狙った獲物は最後まで追いかける習性なのか再度彼女に向かって突進を始めた。



愛莉珠はそれを見て好戦的な笑みを浮かべると今度は自らウツボの方へ走って行き、ウツボが彼女に喰らい付こうとした瞬間に雷を纏った剣で切り付けた。



するとウツボは黒焦げになりながら口の端から尻尾の先まで雷の轟音に似た音と共に切り裂かれた。いくら再生力があっても傷口が焼かれてしまえば再生できない様でウツボはそのまま絶命した。




『『『────ッ!!!』』』




仲間が殺された事で怒り狂うウツボ達。




「アハハッ!やっと骨がありそうな奴が来たねぇ!僕と遊んでくれよ!」




歯を剥き出しにして笑い続ける愛莉珠。



両者との戦いがまた始まり、それに巻き込まれたレッカークラーケはその余波で塵となって消えていった。



諸事情により来週はお休みします

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― 新着の感想 ―
[一言] ペンギンで泳げないは死活問題だろ(ʘᗩʘ’) 空飛べず、海泳げずなら(٥↼_↼)後は雪山から滑り降りるしかないぞ(´-﹏-`;)
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