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極氷姫の猟犬  作者: 骸崎 ミウ
第8章
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南支部へ〜4

次から次へと海の中から這い出る触手を理玖は銃弾で弾いては根本から吹き飛ばし、急所である眉間に風穴を空けていく。



理玖が凄まじい勢いでエロダコ (仮)を殲滅していても1匹いたら100匹いる様な台所のGの如く、底が見えない海から這い出てくる。



仲間が次々に屠られても構わずエロダコ (仮)達は理玖に向かって墨を吐きかけたり触手を伸ばそうとしていく。というかむしろ増えていっている。



それは単に理玖の魔力量が多く、格好の餌にしか見えないからであるが。分散させる手っ取り早い方法としては理玖の影の中にある肉餌を海に放り込む事である。



しかし、それをすると数十年後にエロダコ (仮)はエロダコ (ガチ)に進化する可能性が非常に大きい。実際、そういう目的(・・・・・・)で飼育されたレッカークラーケがいる。レンタルだけでもかなりぼったくりな値段であるが。




「………ッ」




それまで無表情でレッカークラーケの眉間に風穴空けて続けていた理玖は少し顔を顰めた。その原因は彼女が使っている2丁の大型拳銃の反動だった。



今でこそ難なく使用している理玖だが、そもそも彼女が使っている大型拳銃は対物ライフルが可愛く見える程の威力を持っている物で反動もかなりの物。それを自前の体幹で抑え込んで連射しており、その抑え込みも限界が来る。



そして、その限界も遂に来てしまった。



突然伸びて来た触手により理玖の手から銃が弾き飛ばされ、理玖が無防備になった隙に拘束しようとした。



しかし、その目的は達成される事は無かった。



理玖に触手が届きそうになったその瞬間、それらを丸ごと包み込む様に極低温の風とその冷気によって発生した霧が吹き付けられ、その霧が消え去った後には海は波ごと凍りつきレッカークラーケは不恰好な氷のオブジェとなっていた。




「突っ込み過ぎだよリク。ほら休憩してきな」




そう言いながら凍りついた海の上を歩いて来たのは愛莉珠だった。




「…………わかった」



「素直でよろしい。まぁ、初っ端あの量ぶっかけられたらキレるのは無理ないよ。あ、銃は拾ってあるよ」



「ん、ありがと」




理玖は素直に愛莉珠の指示に従い、船の方へと戻って行った。そして愛莉珠はそれを見送ると氷を破って出てこようとするレッカークラーケの方に向き直った。




「さーて、久しぶりにやりますか。………久々の相手がエロダコなのはアレだけど」




そうして愛莉珠はレッカークラーケの群れの方へとまるで散歩でもしに行くかの様に歩いて行った。

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― 新着の感想 ―
[一言] 森や陸なら何時もの群狼達に任せれば入れ食いだったけど流石に海じゃな(ʘᗩʘ’) でもそれにもスンナリ適応進化するのも目に浮かぶが(٥↼_↼)
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