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第53話 深層へ15


「どうやらここが最後の部屋みたいだな……」

「そうですね……」


 いよいよ、俺たちは深層の最終ボスの部屋までやってきた。


「開けるぞ……!」

「はい……!」


 覚悟を決めて、ボス部屋の扉をくぐる。


 そこには、悪魔(・・)がいた。

 いわゆる物語に出てくるような悪魔を想像すればいいだろう。

 羽根が生えていて、頭は羊。角が生えている。

 身体は人間のそれに近く、だが骨格は人間のそれをはるかに超えている。

 全部で5メートルくらいあるだろうか。

 一言でいうなら、それは異形(・・)そのものだった。


「こ、こいつが……ボス……」

「なんだか……すごいですね……」


 今までのモンスターとは一線を画すその面構えに、思わずひるんでしまう。

 これまでのはモンスター、動物の延長線上にあった。

 だがこいつは、あきらかに邪悪さが違う。

 モンスターというよりは悪魔、気高き魔の異形。


『なんだこいつううううううううう!!!?(ジョイマン)』

『きもっ』

『やべええええええ』

『話通じなさそう』

『そりゃそうだろw』

『倒すしかない』


「グモオオオオオオ!!!!」


 さっそく、悪魔は俺たちを敵だと認識したようで、攻撃をしかけてくる。

 まるでコウモリのように天井からぶらさがり、そして滑空して攻撃してくる。

 これだけの巨体なのに、ものすごいスピードだ。


「うわあああああああ……!!!!」


 悪魔の攻撃で、風圧を受ける。

 直撃はしなかったが、吹き飛ばされる。


「おもち……!」


 すると、おもちが直撃を受けて吹き飛ばされているのがわかった。

 俺はすぐにおもちのもとにいってヒールしてやる。

 

「大丈夫かおもち!?」

「ぴきゅい……」


 どうやらおもちたちからしても、かなり格上の相手のようだ。


「グモオオオオ!!!!」


 次は魔法攻撃だった。

 悪魔は雷鳴を呼び寄せた。


「ぐるぅ……!」


 雷鳴はよもぎを襲った。

 俺はすぐによもぎを回復。


 それからも悪魔の猛攻撃が続く。

 だいふく、いなりも負傷し、俺はすぐに回復。

 くそ……このままじゃらちが明かあない。

 俺も魔法で攻撃したいところだが、回復が間に合わなくなる。


「ひかるん……!」

「わかりました……! まかせて!」


 ひかるんが悪魔の攻撃をよけながら、接近を試みる。

 そして、ひかるんの攻撃。

 ひかるんは飛び上がり、悪魔に剣を――。


「グモオオオオ……!!!」

「ふせがれた……!?」


 ひかるんの剣を、しらはどりの要領で受け止める悪魔。

 まさか悪魔がここまで強いとは……。


 悪魔はひかるんの足を持ち、思い切り壁に向かってぶん投げる。


「きゃああ……!?」

「ひかるん……!!!!」

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