表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

50/87

第50話 深層へ12


 俺とひかるんは、さっそく深層クリアのために、ダンジョンへやってきた。

 今回も一応配信をすることにした。

 ひかるんの耳のことはさすがに明かせないけど、やはり深層探索ということでかなりの視聴者数が見込めるからな。

 タイトルに「深層クリアめざす」と書いたところ、一気に同時接続者数が増えた。

 まだダンジョン配信開始して1時間ほどなのに、すでに10万人もの人間が配信を見ている。


『すげえ二人だけで深層いくのか?』

『さすがに無謀だろ……』

『辞めといたほうが……』

『なんで深層?』

『深層が見れるときいて』

『この二人ならいける』

『今日の二人はいつもと顔つきが違うぞ。本気だ』

『気をつけろよ』

『応援スパチャ 50000円』

 

 俺たちは下層までやってきていた。


「いよいよ下層だな……ここを抜ければ深層だけど、準備はできてるか?」

「大丈夫です! はやくいきましょう!」


 俺たちは順調にダンジョンをクリアしていった。

 そしていよいよ下層のボス。

 グレートオーガが俺たちの目の前に立ちはだかった。


「いけるか……?」

「もちろんです」


 今回、ひかるんの後ろ姿に、震えはなかった。

 俺にテイムされたことで、ひかるんはさらに強くなった。

 もう以前までの彼女とは、肉体でも精神でもちがっていた。


「オガアアアア……!!!!」


 グレートオーガが襲い掛かる。

 しかし、その直後――。


「てやあああ!」


 ――ズバアアアアアア!!!!

 ――ズシャアア!!!!

 ――グシャ。


 ひかるんの剣によって、グレートオーガは一刀両断。

 一瞬にしてグレートオーガをやっつけった。


『うおおおおおおおすげええええええ』

『あのグレートオーガを瞬殺かよ……!』

『ひかるん強くなったなぁ……』

『いつのまにこんなに強くなったんだ』

『やべえええええええええ』

『これはまじで深層いけるかも』


「やったなひかるん、完全にトラウマを克服したな」

「これもハヤテくんのおかげです」


 俺たちはハイタッチ。

 そして、いよいよ次の部屋へ踏み込んだ。

 次の部屋は、下層のラストボスだった。

 下層最後の門番、リーパーだ。


「グオオオオオオオオ!!!!」


 リーパーは鎌をもった大型のモンスターで、その鎌につかまったら一瞬で殺されてしまう、馬鹿火力の強敵だった。


「ひかるん、どうする……!」

「そんなの決まってます……! 真正面から突破するだけです……!」

「って……おい……!」


 リーパーはそんな脳筋が通用するような相手じゃない。

 リーパーは知能も高く、すばやさも高い。

 真正面から突っ込んでいっても、鎌に狩られるだけ……。

 そのはずなのだが……。


 ひかるんは、真正面からなんの策もなしにリーパーに突っ込んでいった。

 そして、


 ――ズガガガガ!!!!

 ――ズシャアアアア!!!!


 なんとリーパーを鎌ごと一刀両断。

 下層で一番の強敵を、まるでスライムのように屠っていく。

 

「はは……すげえや……」

「すごいです、ハヤテさんのテイムの力。私、どこまででも戦える気がします……!」


 今のひかるんはめちゃくちゃ頼もしかった。


『うおおおおおおすげえええええ!』

『マジでリーパー瞬殺かよ……!』

『やべええええええ!』

『リーパーとかS級のプロが複数いてやっとなのに……!』

『おじさん出番ないな』

『ひかるん覚醒してる……!』


 そして俺たちは、いよいよ深層へと足を踏み入れた――。


お読みいただき、ありがとうございました!


少しでも面白い! 続きが読みたい! と思っていただけたら、

『ブックマーク』と広告下の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にしていただけると幸いです!


評価ボタンは、モチベーションに繋がりますので、何卒応援よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

《連載版はじめました▼》
  転生したら世界樹だった件
ぜひ応援よろしくお願いしますね!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ