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第40話 深層へ2


「ひかるん……!」


 俺は急いでひかるんに駆け寄る。

 俺はだいふくに乗って、ひかるんを救い出す。

 ひかるんをお姫様抱っこで、なんとか救い出した。


「大丈夫か……?」

「辻風さん……ありがとうございます」


 そう言ったひかるんの身体は震えていた。

 やはり、あのグレートオーガが怖いのだろう。


「大丈夫かひかるん。下がってるか?」

「いえ、大丈夫です。戦えます……!」


 しかし、ひかるんはトラウマを払拭しようとしている。

 強い子だ。


「俺とだいふくたちでオーガの気をひきます。そのうちにひかるんはとどめを……!」

「はい……!」


 俺はだいふくといなりとおもちに命令を出す。

 だいふくといなり、それからだいふく化したおもちの三匹で、オーガを取り囲む。

 オーガはきょろきょろと、ターゲットを決めあぐねているようだ。


 そこに俺が、火炎魔法を叩き込む。


「うおおおおお! 火炎……!!!!」


 ――ゴオオオオオオオオオオオオオオ。


 オーガに火炎がおそいかかる。

 しかしさすがは下層の魔物だ。

 火炎程度はガードされてしまう。

 オーガは腕をクロスさせ、火炎をガード。


 そのすきを狙う。


「いけえええええ! おもちたち!」


 オーガの腕をだいふくとおもちが、足をいなりがガブリと噛んで、動きを止めた。


「ひかるん、今だ……!」


 ひかるんはなおも震えていた。

 しかし、勇気を振り絞る。


「逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ……! うおおおおおおおおおお!!!!」


 ひかるんはグレートオーガを一刀両断。

 みごとトラウマを払拭し、オーガを倒すことができた。

 俺たちはハイタッチ。


「やったねひかるん、オーガを倒せた……!」

「ありがとうございます。これも辻風さんのおかげです……!」


 コメント欄も盛り上がりを見せる。


『うおおおおおおお! グレートオーガ倒したああああ!』

『すげええええええ! 下層クリアみたいなもんじゃん』

『さすがはひかるんだ!』

『トラウマ払拭!』

『ひかるん復活だね!』

『ナイスおじさん!』

『ペットたちもナイスだ!』


 グレートオーガを倒したことに安心したのか、ひかるんはふっと気を抜いて、そのまま倒れてしまった。


「おっと……ひかるん……!?」


 俺はとっさにひかるんを抱きかかえる。


 きっと疲れが出たんだろう。


 俺はここで配信を切り上げることにした。


「ひかるん倒れちゃったので、配信はここで終わります。これから帰ってひかるんを病院に連れていきます。安心してください。それでは……!」


『ひかるん大丈夫……!?』

『おじさん優しい』

『おじさん頼んだぞ』


 俺は配信を切り上げて、ひかるんをだいふくの背中に載せた。

 そして俺はいなりの背中に乗って、急いでダンジョンを出た。


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