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【天界編開始!】黄昏のウェルガリア【累計100万PV突破】  作者: 如月文人
第九十四章 力天使ヴァーチャ

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第七百二十九話 自己研鑽(後編)



---ラサミス視点---



「第三番目の独創的技オリジナル・スキルだって?

 どんな技にするつもりなんだ?」


「それについては既に考えているが、

 ミネルバ達の意見も聞かせて欲しい」


 オレはそう言って、仲間の助力を請うた。

 するとミネルバ達も会話に加わってくれた。


「それは別に構わないけど、

 新しいスキルは体術スキル?

 それとも得意の刀を使ったスキルかしら?」


「刀を使ったスキルだよ」


「ほう、面白そうじゃん。

 ウチの団長がどんな独創的技オリジナル・スキルを習得するか。

 これは色々と見応えがありそうだぜ」


 と、ジウバルトも興味を示した。

 

「いやそんな大層な技ではないよ。

 むしろ単純明快の使いやすい技だよ」


「でも独創的技オリジナル・スキルに関してはそれで正解と思いますよ。

 モーションが複雑な技は実戦では殆ど使えませんし……」


 と、ジュリー。


「お前さんの仲間が言うとおりさ。

 まあ論より証拠だ、とりあえずその技を放ってみろよ」


「分った、ならば木剣ぼっけんを貸してくれ。

 今日は自分の愛刀を持ってくるのを忘れたからな」


「嗚呼、それなら構わんよ。 ちょっと待ってろ」


 バルバーンはそう言って奥へ引っ込んだ。

 それから手頃な木剣ぼっけんを探してきて、

 それをオレに手渡してくれた。


 木剣は軽くて、長さも堅さも充分な代物だ。

 オレは両手で木剣ぼっけんの柄を握りしめた。


「……行くぜっ! うおおおぉっ!!!」


 オレは掛け声を上げて、

 手にした木剣ぼっけんで渾身の突きを繰り出した。

 だが一撃で終わらず、二撃、そして三撃目を繰り出した。


 ……自分で言うのアレだが、一応は様になってたと思う。

 そう、最後の独創的技オリジナル・スキルは、

 怒濤の三段突きというのが、オレが出した結論だ。


 勿論、まだ実戦で完璧に使えるレベルではないが、

 この三段突きは、二番目の独創的技オリジナル・スキル

 「乱火風光剣らんかふうこうけん」とも相性が良い。

 その事にバルバーンやミネルバ達もいち早く気付いた。


「ほう、成る程。 三段突きか。 悪くないな」


 と、バルバーン。


「そうね、これなら最初に三段突き。

 他の刀術スキルを使用した後に三段突きという風に、

 攻撃のバリエーションが増えるわね」


「ミネルバさんの言うとおりだな。

 シンプルイズベスト、単純明快だが使い勝手が良い技。

 オレは良いアイデアと思うよ」


「私もジウバルトくんと同じ意見です。

 技の多い団長としては、

 攻撃の幅が出て、色んな選択肢が増えると思います」


 ミネルバ、ジウ、ジュリーも賛成してくれた。

 まあ自分でも良い選択肢と思っていたが、

 こうして他人に褒められるとやはり嬉しいものだな。


「お前さんのお仲間が言うとおりさ。

 オレもこの三段突きを推すよ。

 それで技名は考えているのか?」


「嗚呼、無明三段むみょうさんだんにしようと思う。

 今はまだ攻撃のモーションが遅いが、

 ここから鍛錬して、一度の踏込、

 一拍子で三度の突きを繰り出せるように精進するよ」


無明三段むみょうさんだんか、悪くねえ技名だな」


「私も良いと思うわ」


「オレも悪くねえと思うぜ」


「私も良い技名と思います」


 バルバーン、ミネルバ、ジウ、ジュリーも賛成してくれた。

 前に乱火風光剣らんかふうこうけんの名前を告げたら、

 なんか微妙な反応されたので、これはなんか嬉しいな。


「良し、じゃあ後で冒険者ギルドに立ち寄って、

 正式に自分の独創的技オリジナル・スキルとして登録しておけよ。

 それと忘れる前に、

 残ったスキルポイントをパッシブ・スキルに振っておけよ」


「あ、嗚呼。 それもそうだな」


 そしてオレは自分の冒険者の証を指で触りながら、

 スキルポイント50を黄金の手(ゴールデン・ハンド)のパッシブ・スキル『黄金の力(ゴールデン・フォース)』の項目に割り振った。 


 すると30ポイントで『全職業で防御+50 』を習得。

 50ポイントで『全職業で素早さ+50 』を習得。


 ……悪くないな。

 これで全体的な能力値ステータスも底上げされたぜ。


「とりあえず全部振ってみたよ。

 二つほど、パッシブ・スキルで能力値パラメーターが強化されたよ」


「そうか、ならばオレの出番はこれで終わりだな。

 ここで鍛錬をするなら、ギルド内の機材は自由に使っていいぜ」


「う~ん、皆はどうしたい?」


「私はラサミスのやりたい事に付き合うわ。

 あ、でも私も冒険者ギルドや職業ジョブギルドへ行きたいかも?」


「オレも、オレも、またレベルも上がったな」


「へえ、ジウバルトはレベルいくつになったんだ?」


「オレは46になったよ」


「私はレベル70のままね。

 流石にこれ以上は簡単に上がらないでしょう」


「わたしはレベル51ですね」


 ミネルバは据え置き、ジュリーは一上がった模様。


「そうだな、皆もスキルポイントを割り振りや

 習得したいスキル能力アビリティもあるだろうから、

 とりあえず冒険者ギルドへ行こうぜ。

 バルバーン、色々アドバイスありがとうな」


「良いって事さ。 ラサミス!」


「バルバーン、何だよ?」


「絶対に生き残って帰って来いよ」


 バルバーンが良い笑顔でそう言った。


「嗚呼、勿論さ!

 オレも妻子を残して早死にする気はねえよ!」


「ええ、私もまだ死ぬ気はないわ」


「オレもさ」


「私もです」


 ミネルバ達も力強くそう言い切った。

 そう、オレ達は天界へ行くが、必ず生き残って帰って来る。


 勿論、仲間は誰も死なせねえ。

 その上でミカエル達を説き伏せて、

 このウェルガリアの平和を勝ち取ってみせるぜ。


次回の更新は2026年1月18日(日)の予定です。


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新年読み始めはここから。今年も愛読して参ります。宜しくお願いします(#^.^#) いや、オメーの新年読み始めとか知らねーよ!とか思われるかもですが、その年の読み始めというのはその年初めで1番好きな作…
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