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【天界編開始!】黄昏のウェルガリア【累計100万PV突破】  作者: 如月文人
第九十四章 力天使ヴァーチャ

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第六百九十六話 大暴れ猫族ユニット(前編)

第百章 大暴れ猫族ユニット



---三人称視点---



 座天使ざてんしソロネを倒した事によって、

 天使軍てんしぐんの空戦部隊は、少なからず動揺した。

 それを見てニャラード団長は、一気に攻め立てる事を決意した。


「想像以上に敵の空戦部隊が動揺しているな。

 この好機チャンスを逃す手はニャい。

 ツシマン! 聞こえるかっ!?」


「ハイでニャんす! お呼びですか!?」


「好機が巡って来た。

 ここは巨大化して、一気にあの空飛ぶ黒い船を叩くぞ!」


「その言葉を待ってました!」


「だがその前に「猫天使の鎧」と着ている服を脱ぐ必要がある。

 おい! そこのおまえ達、来るだニャン」


「ハイ、ハイ、ニャーン!」


 ニャラード団長に呼ばれて五匹の魔導猫騎士まどうねこきしが飛んでやって来た。


「これから私とツシマンが巨大化を行うから、

 お前達には私達が脱ぎ捨てた鎧と衣服を持ってて欲しい」


「ニャー、とんだ雑用を押しつけられたニャ。

 でもこれで戦わなくて済むニャ。

 だから喜んで引き受けるニャ!」


「……良し、ツシマン。 鎧と衣服を脱ぐぞ!」


「了解でニャンす!」


「「パージ開始っ!!」」


 すると二匹が装着した白銀の「猫天使の鎧」がパージされた。

 それから上着を脱いで、側に居るキジトラの魔導猫騎士まどうねこきしに手渡す。

 そしてズボンやはかまを脱ぐが、

 ニャラード団長とツシマンも少し恥ずかしそうだった。

 こうしてニャラード団長とツシマンは、丸腰になった。


「行くぞ、ツシマン!」


「了解でニャンす!」


「「――独創的魔法オリジナル・マジック巨大猫族ジャイアント・ニャーマン」っ!!」」


 ニャラード団長とツシマンは、声を揃えてそう叫んだ。

 すると彼等の周囲に尋常でない魔力が充満して、

 その身体が異様な速度で大きくなっていく。


 ぐんぐんと身体が大きくなり、

 気が付けば全長10メーレル(約10メートル)に達していた。


 全長10メーレル(約10メートル)を超える二匹の巨大猫。

 前にも見たが、やはり色々とシュールな絵面であった。


「よーし、準備万端だニャンッ!」


「ハイでニャンす! それでニャラード団長!

 これからどうしますか?」


「ここからは単純作業の繰り返しだ。

 とりあえず余裕があれば魔法などで攻撃。

 敵艦が攻撃して来たら「猫族ニャーマンバリア」を張るんだ」


「シンプルで分かりやすいでニャンす!」


 一方、その頃、メルカバーの中央発令所。

 液晶スクリーンを見据えながら、

 天使長ミカエルと三人の熾天使してんしは、

 ソロネが敗れた事によって少なからずの衝撃を受けていた。


「まさか裏返うらがえったソロネが敗れるとはな。

 しかもあんな猫に敗れるとは……」


「同士ラファエル、私も同じ気持ちだが、

 あの猫族ニャーマンという種族はあまり侮らない方がいいな。

 見た目は只の猫だが、中身は化け猫、あるいはそれ以上の存在だ」


 と、天使長ミカエル。


「おいっ! 前方に巨大な物体が突如現れたぞ!!」


『警告! 警告しますっ!

 謎の物体が前方から接近中ですっ!』


 熾天使してんしウリエルとAIエーアイ制御システムの無機質な女性の声で、

 ミカエル達も「何っ!?」と云って、

 前方の液晶スクリーンにすぐさま視線を向けた。


 敵影にしてはかなり大きい。

 恐らく体長10メーレル(約10メートル)近くありそうだ。

 そして距離が縮まると、その巨大な物体の正体が明らかになった。


「なっ……巨大な猫が二匹。

 奴等め、また巨大化したな!?」


 既視感のある映像を見てそう言う熾天使ラファエル。


「油断するなよ、彼奴あいつ等に空中要塞アーケインが撃墜されたからな」


 淡々と事実を述べるウリエル。


「成る程、最大限に注意すべきだな」


「天使長、どうするつもりなの?」


 と、熾天使してんしガブリエル。


「同士ラファエル、低周波ミサイルの残弾数を確認してくれ」


「あ、嗚呼、 制御AIエーアイシステムの告げる。

 今のミサイルの残段数は?」


「残り130発です」


「思ったよりかはあるな。

 良かろう、とりあえず30発ほどあの巨大猫に撃ち込めっ!」


「ご命令承りました。

 前方の巨大な猫二匹に目掛けて、

 低周波ミサイルを30発、発射しますっ!」


 無機質な女性のAIエーアイ音声がそうアナウンスする。

 それと同時にメルカバーのミサイル発射口が開いた。

 だがニャラード団長もその事にいち早く気付いた。


「ツシマン、あの筒状の爆弾が来るぞ!

 ここは全力の猫族ニャーマンバリアで防ぐぞ!

 ――ニャーマン・バリアァァァッ!!」


「合点承知しました! ――ニャーマン・バリアァッ!!」


 ニャラード団長達が即座に障壁バリアを張る中、

 メルカバーのミサイル発射口から、

 30発の低周波ミサイルが発射された。


 間を置かずして、ミサイルが障壁バリアに着弾。

 眩い光が生じて、耳をつんざく衝撃音が周囲に鳴り響いた。


 30発に及ぶ低周波ミサイルが次々と突き刺さるが、

 二重に張られたニャーマン・バリアは、

 激しく振動しながらも、破壊されるまでには至らなかった。


 結局、三十発のミサイルが直撃しても、

 バリア自体は少し罅が入った程度で、

 この状態でも何発かはメルカバーの攻撃に耐えれそうであった。


「良し、敵の攻撃に耐えれたニャン!

 ツシマン、ここから攻めに行くぞっ!!」


「勿論でニャンす!」


「周囲の魔導猫騎士まどうねこきしは、

 タイミングを見て、私達に「魔力マナパサー」とかで

 魔力を供給してくれニャン」


「ハイ、ハイニャーンッ!」


「さあここからが本番だ!

 我等、猫族ニャーマンの力であの空飛ぶ黒い船を撃沈するニャン」


 ピンチの後にチャンス有り。

 それを有言実行すべく、ニャラード団長とツシマンは、

 巨大化した状態で攻勢に転じようとしていた。



次回の更新は2025年11月2日(日)の予定です。


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