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【天界編開始!】黄昏のウェルガリア【累計100万PV突破】  作者: 如月文人
第三十八章 追風(おいて)に帆を上げる

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第二百十六話 ラサミス、イメチェンする!(前編)


---ラサミス視点---


 オレは拠点ホームに戻って、エリス達と合流してから、

 リアーナの商業区へと向かった。


 正午過ぎという時間帯に加えて、

 天気も快晴だったので、広場は人で賑わっていた。

 こういう風景を見ると何故か安心しちゃうぜ。


 とりあえず今日は、黄金の手(ゴールデン・ハンド)用の武器と防具の購入が目的である。

 今のオレの服装は黒のインナーの上に、幻獣の皮の黒灰色のベスト。

 下はブルードラゴンの皮で作られた青いズボンに革製の黒いブーツ。

 そして両手には、暗黒竜あんこくりゅうの皮で作られた黒皮の手袋グローブという格好だ。


 まあ基本的は防具は拳士フィスターやレンジャー時代の物を使うつもりだ。

 大金が入ったとはいえ、

 武器も防具も全部買い換えると一気に金がなくなるからな。


 ちなみにエリスは純白の法衣姿。

 メイリンはいつも通り黒いローブに紺色の三角帽子というスタイル。

 マリベーレも身軽な純白の軽装姿に、額に眼装ゴーグルという恰好だ。


「ラサミス、まずは何を買うつもりなの?」


「そうだなあ、防具を買おうかな。

 でも今回はちょっと奮発して良い物を買いたいな」


 オレはメイリンの問いにそう返した。

 するとメイリンは「ふ~ん」と頷いてから――


「あたしは防具はいいかな、代わりにかなり良い杖を買う予定」


「私は銀の胸当てが欲しいかな。 後、錫杖も買い換えたい」


 と、エリス。


「あたしは弾丸と魔弾丸を補充したいな。 後、魔法銃の整備をしたい!」


「そうよね、魔法銃の整備はリアーナくらい大きな街じゃないと無理だわさ」


マリベーレの言葉に妖精フェアリーのカトレアがそう相槌を打つ。


「了解、了解。 んじゃとりあえず馴染みに防具屋へ行くぜ」


「「「は~い」」」



---------


「おう、ラサミス! 聞いたぜ、フィスティング大会で準優勝したんだって!?

 ……っておい、お前女の子を三人も連れてるじゃねえか!?」


 流石、熟練者ベテランの防具屋。

 情報を掴むが早いぜ。


「ガイラさん、どうもッス。 そっちの三人は連合ユニオンの仲間ですよ」


「ああ、何度か装備を買ってもらったな。 お嬢ちゃん達、また何か買ってくれよ」


 するとエリス達は「はあ……」と曖昧に頷いていた。

 このオッサン良い人なんだけど、話が少し長いんだよな。

 だからこの場は手っ取り早く用件を済ませよう。


「ガイラさん、防刃性ぼうじんせいで、耐魔力の高い黒いフーデットローブはあるかな? それとミスリル製の胸当てと耐魔力が高い、あるいは魔法反射能力のある円盾バックラーってある?それとそっちのポニーテールの女の子には銀製の胸当てを見繕ってあげて!」


「よし分かったぜ。 ちょっと待ってな」


「はい」


 そして五分後。

 オレはガイラのとっつぁんが店の奥の戸棚から、

 取り出した黒いフーデットローブを纏ってみた。


 お、伸縮性もあるし、重さも軽めだな。

 見た目のカッコいいし、これでいいかもな。


「あ、ラサミス。 なかなか似合ってるわよ!」


「えへへ、エリス。 ……そうか?」


「うん、メイリンもそう思うでしょ?」


 するとメイリンは左手で頭の後ろを掻きながら、言葉を濁した。


「う~ん、まあ悪くはないけど、そんなに黒いと日光が当たると暑いわよ?」


「まあそれは耐えるさ」


「じゃあまあ好きにすれば~」


「うん、そうする。 ガイラさん、これ一着いくら?」


「ああ、それは耐魔力もかなり高いから、一着25万グラン(約25万円)だぞ?」


「了解、なら同じ物を三着ください」


「え? お前、三着も買うつもりか? 三着だと75万だぞ?」と、ガイラ。


「ふふふ、準優勝の賞金がありますからね。 それとも売りたくないのですか?」


「いやいや、分かった。 それと後はミスリル製の胸当てと

 耐魔力が高い円盾バックラーが欲しいんだな?」


「はい、そうです」


「じゃあ、ちょっと待ってな」


 そしてガイラは再び店の奥の棚から、 

 ミスリル製の胸当てと黒い円盾バックラーを取り出してきた。

 とりあえずオレは黒灰色のベストの上にミスリル製の胸当てを装着した。

 うん、重さも程ほどだし、色は翠玉色すいぎょくいろで悪くない感じだ。


「ああ、これ結構気に入ったよ。 おじさん、これいくら?」


「ああ、そのミスリル製の胸当ては1個40万グラン(約40万円)だよ」


 ほう、値段も手頃だな。 これなら買える。

 だが問題は盾だな。 ここにはかなり金をかけるべき。

 理想はアイラが持つ水色の盾(ブルーミラーシールド)のような魔法反射力がある

 盾が欲しいが、こういう普通の防具屋では、ちょっと売ってそうにないな。


「そして黒い円盾(ブラックバックラー)は、耐魔力がかなり高い上に魔力や闘気オーラの伝達率も非常に高い。 だからこれはお薦めの一品だぜ?」


「う~ん、悪くなさそうだけど、魔法を反射したりはしないんだよね?」


「あ、当たり前だろ!? そんな事を出来るのは宝具ほうぐ聖器せいぎの類いだぜ!?」


「いやでもこれからの敵はそれくらいの防具じゃねとキツいんだよ? なあ、ガイラさん。 他の店でならそういう類いの盾を売ってるかい?」


 するとガイラは首を左右に振った。


「その類いの武具は店なんかじゃ売り出されねえよ。 買うとしたら、オークションで買うしかねえな。 でもオークションだと通常の値段の3倍から10倍はするぞ?」


 まあそうだろうな。

 ならまたアイザックから売ってもらおうかな?

 じゃあとりあえず今はこの黒い円盾(ブラックバックラー)で我慢しよう。


「分かったよ、ならこの黒い円盾(ブラックバックラー)を買うよ。

 これはいくらするんだい?」


「そうだな、80万ってとこだな」


「んじゃフーデットローブ三着とミスリル製の胸当てと、

 黒い円盾(ブラックバックラー)を買わせてもらうよ」


「了解っ! 全部で195万だが、少し割り引きして190万でいいぜ!」


「はい、はい、んじゃ払うね」


 そしてオレは腰のポーチから金貨の入った革袋を取り出し、 

 金貨で190万グラン分の代金を支払った。

 エリスも銀の胸当てを買ったので、

 とりあえず防具屋から出て、皆と軽く相談した。


「オレはこの後、高級武器屋へ行くけど、皆はどうする?]


「あたしも行きたい! ちょい高級な杖が欲しいのよ」


「あたしはちょっと銃砲店じゅうほうてんに行きたいかな」


「ん? マリベーレ、一人で行くつもりか?」


 するとマリベーレは頬を少し膨らませて反論した。


「行けるもん! それにカトレアもついてるし、大丈夫よ!」


「そうだわさ」と、カトレア。


「でも念の為、私がマリベーレちゃんに付き添うわ。

 マリベーレちゃん、私もついていっていいかしら?」


「う、うん。 エリスお姉ちゃん、ありがとう!」


「いえいえ」


「んじゃオレとメイリンは武器屋へ行くわ」


「「「は~い」」」



次回の更新は2021年4月14日(水)の予定です。


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