5-47 二人の長老
今週は多少仕事に余裕があります!・・・土日出勤予定ですが ワッショイL(・ω・)」ワッショイ
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隠れムラ全員で移動する訳にも行かない、最終的には護衛も含め10人程度の人数に収まる。護衛とはいえこちらにしてみれば足手まといが増えるのだが、この護衛が用を成すのは『フーリル・ユーキー』に着いてからだと考えれば仕方が無いとも思う。ニアニアも立候補し参加していた。
モンスターの潜む森林を突破、フィアのレーダーが大いに役立つ。回避できない場合は迎撃しにいくのだが、大抵は目が合う前に逃げていく。頭にかぶっている『ワイバーン』の頭蓋の影響かもしれない。被害も特に無く拍子抜けした気分になりながらもトンネルを通り反対側、かつてエルフが統治していた領域へと入った。
途中、コルド砦に差し掛かったところでピクリと軽い違和感を感じ盾を掲げると軽い衝撃が襲った。目線を向ければエルフ達が杖を構えている。『フーリル・ユーキー』の現状を知ったようだ。少し距離を置くと大盾にオーラを込め砦に向け大爆発の魔法を放つ。狭い砦ではないがその大きさは高が知れているので一発で沈黙した。同行している面々はそれを見て仰天していたが、完全に納得してもらえたようだ。
未だ燻る『フーリル・ユーキー』、隠れムラの面々はその惨状に顔をしかめながらも後ろに続く。すでに武装も無い兵士の一人に声をかけると憎悪の視線を浴びながらも長老のいる場所まで案内を受ける。小石や物が飛んできたが大盾を軽く掲げてやるとそれを投げた者は羽交い絞めにされてどこかに消えていき、地面に蹲ったり奇声を上げて逃げ出す住人もいた。どうにもトラウマになってしまったようだ。少し面白いので何度かポーズをとりながら進んだ。隠れムラの面々は何をしているのかという訝しげな目で見ていたが軽く肩をすくめて返す。
「・・・久しいの、ゴルベーサ」
忙しく指示を出すエルフの長老の後ろから獣人の長老が声をかける。知り合いだったようだ、少し距離をとり耳を澄ませて話の様子を伺う。
「ジコジコ!まだ生きておったのか」
「うむ、この再会、喜ぶべきか悲しむべきか・・・お前は身分制度には反対じゃったからのぅ」
「・・・これも報いか。創造神様の御心に反した者達の末路というかの・・・此度の件、ジコジコ、お主が仕組んだものか」
「ほっほっほ、そんな事はワシには無理じゃよ。巨人様がワシなんぞの言うことを聞かれるはずもなかろう」
「・・・確かにそうだの」
「巨人様は、例えるならば力じゃ、大いなる力。不用意に近づけば脆弱なるわれらは巻き込まれて潰れてしまう」
「それは痛いほど・・・本当に痛いほど良くわかっておる」
「だが、その力は分厚き壁を壊し道を作る。力はその道のことなど知ったことではないのであろう、だが我等にとっては貴重な光明じゃて」
「サンクチュアリ・・・聖域ではなくここも牢獄であったとも言えるかの。確かに我々は否が応にも変革を迎えることになった、大きな、本当に大きな犠牲を払って」
色々と好き勝手に言っているが、案外的を得ていると思う。こちらからしてみれば敵対したので反撃しただけに過ぎない、そう、確かに興味は余り無かったのだ。閉鎖空間で勝手に歪んだ統治機構が無謀にも牙を剥いたためその牙を抜かれて顎まで砕かれただけの話。物は言い方とはよく言ったものだ。しかし、そろそろ本題に入ってもらいたいので2人に近づく。
「感動の再開中悪いが、今後はこのジコジコを代表者に据えたい。文句は無いか」
「ジコジコならばいいでしょう、我々が目覚めた当初より生きておりかつて『フーリル・ユーキー』においても多くを知っておりました。反対する者は私が何とかしましょう、巨人様の名前を出せばもう逆らう者もいないとは思いますが・・・」
「名前程度なら、勝手に使うといい。まったく、宝具を手に入れるだけの予定が面倒なことになったものだ」
「ほっほっほ、巨人様。もしよろしければ我等も創造神様のお言葉を一緒に拝聴させていただければと思うのですが・・・」
「もう少し落ち着いた場でやりた」「ウンウン!早くやろーヨ!おじ様にくっつけないのは嫌だからネ!!」
まあ、別に本人がそれでいいと言うし周囲も見たいというのなら、まあいいだろう。この建屋の周囲には現在余りヒトもいないようなので丁度いい。ポケットから二つの宝具を取り出し掲げるように腕を伸ばすと、フィアが飛んで近づいてくる。
突如として宝具から光が溢れ、それは収束しフィアの額へと飛び込んでいった。




