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フルカネルリだ。これから初めての作品世界に行くのだが、いったい私は誰に召喚されるのだろうか?
《それハー》
楽しみにしているのだから黙っていてくれ。何でも先に知っていることが良いことばかりではないということは、お前達のような寿命の長い者達ならば当然知っているだろう?
《……ごめんヨー? 悪気はなかったんだけドー……》
構わんさ。
『……瑠璃が優しくてぇ……よかったわねぇ……?』
《ほんとによかったヨー。優しいのは現状における仲間だけってところもいいネー》
私としてはそれは当然のことだがな。
……さて、それではこの世界に暫しの別れを告げようか。
扉にはプラカードがかかっている。
『暫く出張します。【フルカネルリさんの聖杯戦争苦労日記】をよろしくお願いします』




