転生図書館その11
ギフトカタログって、見てるだけでも楽しいよね?
ついでにコスト0でもらえる装備が他に無いか検索してみた。
「装備は必要無いと言ったな、あれは嘘だ」
『1本買ったらオマケでもう1本』なら遠慮せずにもらうのが、マイ・ジャスティス。
だが、世の中に二匹目の泥鰌はいない。
『巡礼装備』は本当に唯一の救済だったようだ。
それでもコスト5払えば、一応何某かは手に入る。
□旅人の装備(5) 旅人の服(上下)、靴、背負い袋、水袋、財布、銀貨3枚
旅支度といっても必用最低限。サンダルではなく靴なのがポイント。しかし路銀が少なすぎ。
都市へ入る通行税で銀貨1枚、安宿の大部屋で一泊銀貨2枚(素泊まり)。それで終わりである。
□小現金(5) ベルトポーチ、銀貨20枚
路銀が心もとない人向け。
旅人の装備は町で買い揃えると銀貨17枚程度なので、ポーチが付属する分、お徳である。巡礼装備に現金を持つという選択もある。
無事に街に入れて、買い物が出来ればの話だが。
□青銅の武器(5) 青銅製の武器、鞘
ひのきの棒ではなく、いきなり金属製の武器がもらえる。
それなら棒は(0)でくれよ、と思わないでもない。
武器の種類は好きに選べる。
□皮の防具(5) 柔らかい皮の防具(上下)。
頭装備は無い。
旅人の服よりは、ましな防御力を持っているらしい。
□木の盾と棍棒(5) 木製の盾、木製の棍棒
棍棒は盾の付属品だった。
盾の形状(バックラー、ラウンド、カイト、ホプライト等)は好きに選べる。
□ポーションⅠ (5) タイプ1の魔法薬。
傷直しポーションか毒消しポーションが選べる。傷直しを飲むとHPが15~25程度回復する。
毒消しを飲むと、体内の毒が浄化され、それ以降の1時間、毒に対する抵抗が上昇する。
□弓矢(5) 弓、矢(20)、矢筒
弓矢のセット。矢が20本だと心許ないが、補給は自己負担で。
弓の種類は選べるが、弩弓は5ポイントではもらえないようだ。
ドワーフは怒っても良いと思う。
ここまでくると、ちょっとだけ気になるから(10)も見てみよう。
□冒険者装備(10) 冒険者の服(上下)、帽子、ブーツ、バックパック、水袋、背負い袋、
解体用ナイフ、火打石、ロープ(20m)、松明(3本)、ベルトポーチ、
銀貨10枚
初心者冒険者ご用達のセット。最低でもこれぐらいは持っておけという装備。足りないものは、追々買い足していくのが冒険者の流儀。
通行税で銀貨1枚、冒険者ギルドの登録料で銀貨3枚、それなりの宿で1泊朝夕食事付きで銀貨5枚。
翌日から働かないと、次の晩は野宿である。
□鉄の武器(10) 鉄製の武器、鞘、砥石、錆止め油
武器の種類は選べる。
手入れ用に、砥石と油が付いていてお徳感がある。
□革の鎧(10) 革の防具(上下)、革の帽子、革のブーツ
なめした丈夫な革の鎧。頭装備と足装備もあって、防御力はそれなりにある。
もちろん革鎧としてはだが。
金属部品は使っていない。
□鉄の盾(10) 鉄製の盾、布カバー、錆止め油
盾の種類は選べる。
雨に濡れると錆びるので、布のカバーがついている。
別にカバーを付けたまま戦っても良いが、戦闘後には確実に破けているだろう。
□ポーションⅡ(10) タイプ2の魔法薬
状態異常回復薬か耐火・耐冷の魔法薬が選べる。
状態異常回復で回復できるのは、目潰し、麻痺、睡眠であり、摂取後1時間はそれらへの抵抗が上昇する。
耐火・耐冷の魔法薬は、摂取後1時間は、火または氷系攻撃からのダメージを軽減し、副次的効果(炎上や凍結)への抵抗・回避率を上昇させる。
□弩弓とボルト(10) 弩弓、ボルト(20)、ボルトケース、予備の弦(3本)
弩弓とボルトのセット。弩弓は種類を選べる。
弓矢は5ポイントなのに弩弓は10ポイント。その分、予備の弦がついている。
ここまで来たのに魔術師用の装備が出てこない。もう少し先まで読み込んでみるか…
□行商人の装備(15) ロバ1頭、荷馬車1台、樽又は箱3個、商人の服(上下)、ブーツ、 ベルトポーチ、天秤、算盤、金貨3枚、銀貨20枚、銅貨20枚
行商人の標準的な装備。弟子又は護衛を一人連れているので、自分は戦わない。
ちなみに、村を回るのが行商人、都市を巡るのが交易商人、国を跨ぐのが貿易商人である。
□鋼の武器(15) 鋼鉄製の武器、頑丈な鞘、上質な砥石、上質な錆止め油、鹿皮の端切れ
鍛造された鋼の武器。切れ味が違う。武器の種類は選べるが、刀はここからしか登場しない。
鹿皮の端切れは、刃の曇を拭う為のものである。
□鎖帷子(15) 鎖帷子(上下)、コイフ(頭防具)
鉄を鎖状に繋げて作った鎧。頭部は円錐状の鉄板にノーズガードが付いたタイプの兜である。
着脱は簡単なので、水中に沈んでも、慌てずに対処すれば溺れる事はない。
脱いだ鎧は水の底だが。
□馬(15) 乗用馬、馬具一式(鞍、鐙、手綱、ハミ)、サドルバッグ
乗用に訓練された馬。騎乗スキルが1でもあれば乗りこなせる。サドルバッグは鞍に取り付ける鞄の一種で、荷物を入れられる。容量はバックパックの2倍。
乗用馬は、厩のある宿に預けると、1泊銀貨1枚必要になるが、ケチると盗まれる。
□ポーションⅢ(15) タイプ3の魔法薬。
魔力回復薬か、戦闘力増強薬が選べる。
魔力回復薬はMPが15~25回復する。
戦闘力増強薬は、摂取すると10分間、近接戦闘力又は遠距離(物理)戦闘力が20%~35%ほど上昇する。
□中現金(15) 金貨20枚、銀貨20枚、ベルトポーチ、商人ギルドメンバーカード
当座の生活費を確保しておきたい人向け。
金貨1枚は銀貨10枚に相当するので、これだけで並の宿に食事つきで一ヶ月は暮らせる。
さらに勝手に商人ギルドに登録されており、メンバーカードが支給されている。
このカードは身分証明の他に、街での露天許可、ギルド個人金庫の使用権がついてくる。
通常、入手するにはメンバーの推薦と登録料(金貨1枚)がかかるので、かなりお徳である。
(15)になって、やっと魔力回復薬が登場した。
しかし15ポイントも払うなら、『魔力増強スキル』をランクアップしたほうが役に立つのは間違いない。
まあ、ダンジョンなどで入手したら、これぐらいの価値があると理解しておけば良いだろう。
魔力増強スキルを持たない人族なら、MPが完全回復するぐらいの効果はあるわけだし。
これ以上『装備』の項目を眺めても、払えるポイントがあるわけでもなし。
ここは未練を断ち切って、先へ進むとしよう。
転生の書、最後のページである。




