島へ行く
掲載日:2025/04/03
車窓から流れこむ、
朝の陽が眩しくて、
目を瞑っていたよ。
まぶたが暖かい。
海渡る電車で、
仕事へと向かうよ。
早朝の乗車で、
ゆっくり座って。
満員の電車には、
乗れなくなった。
なんだか苦しくて、
乗れなくなった。
この島ができたのは。
学生の頃だった。
アルバイトしていた
博覧会場。
忙しい毎日が、
次々とやってきて、
満員電車にも
よく乗っていた。
バブル期に入ろうと
していた頃だった。
これからどんな国に
なるのかと思った。
賑やかで華やかな
時代が始まって、
就職したのは、
外食産業。
早朝から深夜まで、
よく働いていた。
でも辞めてしまった。
つい昨日みたい。
満員の電車には
乗らなくなった。
どうしても辛くて、
楽な方に行った。
満員の電車には
乗らなくなった。
どうしたらいいか、
わからないままに。
乗らなくなった。
乗らなくなった。
そしていつしか
早朝、島へ行く。




