目次 次へ 1/66 三つの契約 それは遥か遥か昔、神代の始まりと終わり。 邪な巨人の頭は闇に命じた。 「この地に生れ落ちる命の三分の一をくれてやる。だから俺に力を貸せ」 最後の妖精の長は死と取引した。 「この地に生れ落ちる命の三分の一を渡そう。だから我らから死を遠ざけよ」 優しき人間の王は神に願った。 「この地に生れ落ちる命の三分の一を捧げよう。だから私たちに豊穣をもたらしたまえ」 これは闇と死と神に命を委ねた島の物語。 その島の名はエルランド――世界最果ての島。