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愚痴をこぼしたいみのり  作者: みのり


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28/32

9/28【彼氏が重すぎる……】

 こんにちは、みのりです。


 今日は……朝から彼氏とずっとラインをしていました。


 途中で充電が切れそうになって、充電しながらラインをしました。

 こんな事……初めてでした。


 昨日、彼氏からラインをもらったんです。

 私の連投ラインをさらに上回る、見るのに躊躇してしまうような長文でした。


 今日が公休で、本当によかったと思います。

 夜中の二時ごろまで、ラインを読んだり返事をしたりで……大変だったから。


 彼氏は、つらい胸のうちを告白してくれました。


 仕事のストレスもあるけど、実はそれ以上に、みのりといることが負担になってしまった。

 ずっと、言いたい事が言えなかった……だましていたわけじゃない。

 みのりに良いところを見せたくて……がんばりすぎてしまった。

 本当は弱くてみっともなくて……みのりにはふさわしくない。

 実は、僕は、愚痴を言うなんてたいしたことじゃないレベルでネガティブなんだよ。

 毎日24時間、どうせって思っている。

 毎日24時間、一般人がうらやましいと思っている。

 こんな自分だけど、恋愛がしたいと思ってしまった。

 みのりが優しいから、甘えてしまった。

 みのりの笑顔が欲しくて、旅行中も、泊まりに来てくれた日も、泊まりに行った日も嘘ばかりついていた。

 嫌いなものもおいしいと言って食べたし、ずっと視線の先をチェックして気が合うふりをした。

 みのりが喜ぶことを予想して、探りながら言葉を選んで、気が休まることがなかった。

 楽しい時間だと思う反面、これから先ずっと気を使い続けなければいけないと考えたらダメだった。

 距離を置いて、ボッチに戻ったほうが良いと思った。

 ラインを送って、何も考えずにボーっとするつもりだった。

 でも、みのりと過ごしたことを思い出していると、これでいいのかと自問自答がとまらなくて。

 みのりからラインが返って来て、謝らないといけないと思った……。

 みのりのことは愛してる、でも、自分なんかが。

 こんなつまらない愚痴男なんか、いずれ嫌われる。

 もう愛してしまったから遅いかもしれないけれど、傷が浅いうちに。

 みのりといるとほっとするし、自分なんかでも存在していいんだと思える。

 みのりといると嫌われないようにがんばらないといけないからつらい。

 みのりがいると同じような小さな幸せを共有してくれる人がいるんだと安心する。

 みのりといると本当の自分が本当にダメなやつなんだと愕然とする。

 みのりが好きだ。

 みのりが僕には必要だ。

 でもみのりは僕を嫌いになる。

 きっとみのりには僕なんか必要ない。

 僕なんかのために優しい言葉をありがとう。

 みのりは気持ち悪いと思うかもしれない、でも、僕がみのりを愛し続けることだけは見逃してはもらえないだろうか。


 信じられないような彼氏の告白に、私は不器用な返事を返すことしかできませんでした。


 私はあなたといるとほっとするんだよ、アナタが気を使っていたことに気がつけなくてごめんなさい……。

 私もあなたの笑顔が見たいんだよ、あなたばかりに気を使わせてごめんなさい……。

 私もあなたを愛しているの、あなたと会えなくなるのはつらすぎる……。

 私にはあなたが必要なの、お願いだからさよならなんていわないで、絶対に嫌いにならないから……。


 今まで気を使えていなかった分、死ぬ気で言葉を選んで伝えました。

 どうしても別れたくない、その一心だった。


 盛り上がりすぎてしまったので、いったんお互い一人で考える時間を置いて今日話し合うことになって。

 今から、ラインではなくて……、電話で話すことになっているんです。


 彼氏の、文章ではない生の言葉を聞かなければいけない。

 文章ではなくて、私の言葉を直接伝えなければいけない。


 もう……押しつぶされそうです。


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