【登場人物】
【登場人物】
モニカ・エヴァレット(19)
実験は普通にできるのに、料理スキルはあまり高くない〈沈黙の魔女〉
それでも養母ヒルダ・エヴァレットを知る人間は、「あのヒルダに育てられたのに、まともだ……!」と皆口を揃えて言う。
子どもの頃は嫌いな食べ物は無かったが、養母渾身の羊肉の煮込みを食べて寝込んで以来、羊肉が苦手になった。
エンドウマメは言わずもがな。トラウマ。
アイザック・ウォーカー(22)
殿下で閣下でエリン公で謎のお方なパイ職人の魔女の弟子。
我慢すれば食べられるけどあまり好きじゃない食べ物を田舎のおばあちゃんから大量に送られて途方に暮れる若者の気持ちを最近理解した。
無詠唱収納魔術に無詠唱キラキラ魔術までマスターし、〈沈黙の魔女〉の弟子として着実にステップアップしている。
シリル・アシュリー(20)
偏食せずなんでも食べる良い子のハイオーン侯爵令息。ただし少食。猫舌。
ヒンヤリ体質が改善し、食べ物飲み物の冷める早さが変わった。そのため口にするタイミングを誤り、熱い思いをすることがしばしば。たまに食事中に、涙目で硬直している。
〈識守の鍵ソフォクレス〉
封印結界を使いこなす紳士的な知識人──某〈結界の魔術師〉とキャラが被っていることを深刻に憂慮しているが、多分誰もそんなことは気にしていない。
ヴィセント・アシュリー
ハイオーン侯爵。シリルの養父。娘も義息子もどっちも可愛いけど、義息子は勝手に自分を追い込んで倒れていることがあるから、パパはとても心配。
かつて『こんな愛想の無い男と契約するなど真っ平らごめんである。嫁だ、嫁を連れてこい!』とごねた〈識守の鍵〉をボードゲームで懐柔した。
トゥーレ
カルーグの白竜。白い方のイタチ。
冷ましたお肉とお酒が好き。それ以外でもシリルが好きな物は大体好き。
アッシェルピケ
伝承に名を残す氷の上位精霊。金色の方のイタチ。
味覚が無いけれど食事はできる。トゥーレが美味しいと言った物を美味しいと言う。
クローディア・メイウッド(19)
食べ物の好き嫌いは無いが、人間の好き嫌いは激しいマダム。
ラウルとは本編開始前からの顔見知り。顔見知り以外の何ものでもない。
シリルのチェスの練習に散々付き合わされたとボヤいているが、言うほど手伝ってない。
散々付き合わされたのはニールの方。
ニール・クレイ・メイウッド(19)
リディル王国中を忙しそうに飛び回っている調停員。
ミルクを飲むと背が伸びると聞いてから、毎朝コップ一杯のミルクを欠かさない。
諦めなければきっと道は開けるし、背も伸びる。
ラウル・ローズバーグ(21)
兼業農家七賢人と言われているが、いよいよ七賢人が副業疑惑の五代目〈茨の魔女〉。
割とお料理上手。野菜の歯ごたえを大事にしたいので、スープの野菜は少し硬めに仕上げるタイプ。
スープのニンジンの硬さに、某〈高貴なお人〉は窓の外で顔をしかめていた。
ネロ
幻竜の 正体見たり 家出猫。
家出中、カラスと戦ったり野犬と戦ったりと大冒険をしていたので、意気揚々とそれを語ろうとしたら、モニカ達の方がとんでも大冒険をしていた。にゃんてこった。
グレン・ダドリー(19)
今日も元気な肉屋の倅。好きな物は肉、嫌いな物はニンジン。
師匠のジャムと酒に偏った食生活を割と本気で心配していた。
師匠が良い肉にジャムをかけようとした時、初めて師匠相手にキレた。
エリオット・ハワード(20)
煮たカブは好きだけど酢漬けのカブは嫌い。葉物野菜の芯の辺りが大嫌い。骨つきの肉は食べづらくて嫌い。ニンジンは食べられるけどバターでソテーしたやつは嫌い。魚は塩漬けにしたやつの食感が嫌い。あと骨が多い魚も嫌い。豆はペーストなら良いけど粒々のまま食べるのは嫌い以下略
万事において好き嫌いが多すぎて面倒くさい垂れ目。次章で活躍予定。
次章は、今明かされるスットコドッコイ駄メイドの過去〜垂れ目と音楽家を添えて~
次章の前に、また短いオマケ話が入ります。ゆるっとお付き合いください。




