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ほわいどんちゅーだんす㉑

むぎぎ…背骨の周り…背筋と膝上辺りの肉がギシギシいってる。

…気がする。

いや痛くはない…。

まだ痛くはないんだ。

痛くはないのだけれど。

後で()そうな感じがね。

()()()()とね。

するのですよ。

さっきストレッチしていた時にも思ったのだけれど、午前中迄と違ってお昼過ぎ以降いっそう気をつけながらステップを踏んでいる所為か…なんかこう…要らない所に力が入ってしまっている気がする。

いやね、なづなと踊った直後は気分が高揚していたのもあってか、それほど気にならなかったのだけれど…慣れない他人と踊る緊張と、矯正したばかりの身体の動かし方が相俟って余分な力が余分な所にかかっている…っぽい。

見てよ なづな なんか既にこの動きに順応して、生徒さん方を見事にリードしているんだもん。

あの『一度出来たら()()()()()()()』っていうの…凄くない? 毎回毎回、驚かされるのだけれど。

ほら、今だって結構余裕がある表情で踊ってるんだよ? ボクなんか、こうして集中を切らすと途端に怪しい感じになっちゃうというのに、だ。

ぅぬぅ…流石は なづなである。

もはや『流石』以外に言葉が出ない。

若干の嫉妬を覚えなくも無いが、それにも増して『どぉだボクのお姉ちゃんは凄いだろう!』と自慢したい気持ちの方が大きいので…まぁ、ボクがクサる事ではない。

寧ろ、ピノキオ宜しく鼻が伸びるね。


「せりちゃん!上半身の動きがが荒い!もっと意識して!丁寧に!」


はっ、はい!

うおぉ…指摘されてしまった…!やはり考え事なんかしてると駄目だね。集中集中。



「よし!じゃあリーダー交代しようか!なづなちゃんと せりちゃん抜けて!」


気を取り直してステップに集中してからホンの1〜2分。今度はボク達が抜けてリーダーの男性二人が入る。

今現在スタジオに居る生徒さんは7人。

リーダーは男性が2人女性が1人、残りの4人は全員パートナーという変な構成の為、どうしてもリーダーが足りない。でもボク達がリーダーで入るとパートナーが足りなくなる。そんな状況なのでボクと なづなは、その時々でリーダーやったりパートナーをやったりしていた訳だ。

いやぁ相手毎に役どころが変わるって、面白いけれど混乱するね。考え過ぎちゃうと段々わからなくなっちゃうし、考えないと癖で動いちゃいそうになるし、疲れてくると余計な思考が混ざってくるしで…いやぁなかなかハードです。

…ちょっと糖分が欲しいなぁ…などと思いつつ壁際に移動していると突然、バンッ!と背中を叩かれた。

ぬぁっ?!なになにっ?!何事っ?!


「ほら、せり。シャンとしな。背中丸まってるよ? 」


あ、あぁ、なづな か。

あぁいや、それより、え?

ボク猫背になってた?


「そんなに疲れたわけじゃないでしょう?…もしかして、どこか痛めた?!」


あ、いや、違うから!

何処も痛めてなんかないよ!

痛めてないから、そんな心配そうな顔をしなくても大丈夫だからね?


「…そう? ならいいけど…。」


え…そんな丸まってた?


「なんか幽鬼かゾンビか、ってくらい丸まってたねぇ。」


ゾンビ!

…ゾンビ?

ゾンビって背中丸めてたっけ…?

どちらかと言えば仰け反ってたりするイメージなんだけれど…あれ?

首と両手、だら~んってしてフラフラ歩いてたっけ…? んん?

…まぁ、どっちでもいいか。

このまま考えていたら()()盛大に脱線しちゃいそうだもん。


「なぁに? イメージ通り動けなかったから悄気(しょげ)てるの? 」


悄気(しょげ)て…って。

いやいやイメージに近い動きは出来てると思うのだけれどね?

なんというか、こう…気を張っている所為で気疲れしたと言うかですね…精神を削られたみたいな?


「大袈裟だなぁ。」


そう言って なづなは笑うけれど、実際なづな以外の人と踊るのって気の使い方が全然違うからね?

ほら、なづなとだったら多少無茶しても合わせてくれちゃうからさ、ついつい甘えちゃうんだ。格好良く言えば“冒険してもついて来てくれるくれる”から、あまり気を使わずに済んでいる訳でして。

んで、それが他の人だと通じないから、あまり本筋から逸脱しない様に、それでいてイメージに近づける様にって考えて身体を動かしているのだから…そりゃ疲れますって。

…などと本人に言うと『えぇ? 私の所為?そっかぁ…じゃあ今後は少し厳しくしようかなぁ。』なんて返されるのが目に見えているので、言わない。

なので、『う〜ん… 気負い過ぎかなぁ。』くらいで流しておく。や、別に隠し事とか本心を明かさないとか、対応が面倒とかでは無くてですね? 先に休憩している方…先程のお姉様が、ですね? ボク達に話しかけるタイミングを窺っている様子でしたのでね? あんまり話を長引かせないように、と思ったのですよ。ええ。そうなんです。

…ほ、ほんとだよ?

そ、その証拠に、ですね。ほ、ほら、お姉さまがこちらに向かって来ているじゃないですか。ね? 正解だったでしょう?!













メニエール…落ち着かないかなぁ…。

直に目が痛くなってしまうので、モニター見続けられないのがキツイです…

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