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えまーじぇんしー⑥

番外編、更に続きます。


前話は改稿済み。

今話も加筆予定です。

…中盤部分がまだ書けておりませんで…



「…では、何もなければ今日は3つ先の街まで進むという事で。各班長は班員にその旨を伝える様に。解散。」


打ち合わせといっても事前に決まっていた予定と、先行する班なんかの確認を行うだけなので大した時間はかからない。かかったとして()()()四半刻、30分程度といったところだろうか。

実際、打ち合わせは滞りなく終わり、その後は皆で朝食を摂る。

大勢での食事(こういうの)って合宿とか修学旅行の大きな食堂で食べる食事みたいで楽しいよねぇ。せりの記憶が戻った今だと、とても懐かしい気がしてしまう…が、ボクは…その、一応お嬢様なので皆でワイワイと食事をするという経験がほとんどない。それに現世(こっち)では、エマとボクは学校に通った事もないので、合宿も修学旅行も林間学校も、お弁当の時間すらも経験していないんだよね。

だから“懐かしい”わけがないんだ。

勉強はどうしてたのかって?

いやだから、一応お嬢様なんだってば。

自宅…お屋敷だよね…に家庭教師さんが何人も雇われていて、読み書き算術、作法裁縫、楽器に絵画、ぜ~んぶやりました。まぁボクは好きだったから苦もなかったけれど、世のお嬢様方は結構嫌がるのだそうだよ?

だから貴族令嬢…特に長女には…えぇと、その…あまり賢くない方が、それなりにいらっしゃるそうで…。

ああ、勿論()()()()ばかりじゃないからね?

立派な御令嬢もたくさんいますよ。確率として長女に多いってだけの話で。

ついでに言うと、次女や三女は家を出る場合が多いので、何処へ行っても困らない様に勉強は真面目にやるんだってさ。


えっと、話を戻すね?

この朝食、実はルーチェだけ自室での食事になっている。

今回の護衛対象であり要人なのだから仕方ないとはいえ、少し可哀想に思う。と言っても侍女さん達もいるからまるっきり一人って訳では無いのだが…。偶には一緒に食事を…って誘ってみようかなぁ…?

う〜んクロエさん次第だな。


ちなみに、出発は半刻ほどあと(一時間後)の予定なので、団員さん達はまだ楽な服装の人が多いね。かく言うボク達もリネンのシャツに七分丈のズボンという…以前(ぜんせ)の歴史上、18世紀頃の常識だったのならば下着に等しい格好である。

まぁ現世こっちでは薄着の部屋着…に相当するので、()()()()()()とか、()()()()()などと言われる事は無いが。

…無いと思う…うん、無いはずだ。


食事が済むと、これからの準備をしたりそのまま談笑したりと各々勝手に過ごす様だ。その中で一部だけ忙しく動き回っている団員さんが数名、おそらく当番の団員さんだろう。

共有装備に食料や食器類、馬を始めとする動物達の世話から馬車の整備、その他の雑貨の数量等々、諸々チェックしてし出発に備えるのだ。

馬以外の動物っていうのは、索敵シーカー役の犬とか通信用の鳥なんかだね。

犬はほとんどペット扱いだったりするけれど。


さて、ボク達もそろそろちゃんと着替えて出発に備えなきゃいけないね。集団行動はなんと言っても時間厳守ですから。

という訳で、自室に戻って身支度を整えつつ、着替えやら何やらを鞄に放り込んでこんゆく。

あ、誤解のない様に言っておくけれど、ちゃんと畳んでいるからね? 決してグッチャグチャに押し込んだりしてないよ? ホントだよ?! そんな事してたらエマから教育的指導が入っちゃうからね!

まぁ替えの下着なんかは宿の人が洗濯して綺麗に畳んでくれているで、楽させて貰ってます。流石に公女殿下一行となると泊まる宿も高級なのでね、サービスも一流なのですよ。


「よし。私はOK。ミアはどう? 」


クローゼットやベッドの下を確認し、落とし物忘れ物が無いかをチェック。

…うん、大丈夫そう。

ボクもOK。

後は鞄を廊下に出しておけば、宿の人が玄関まで運んでくれる。で、玄関に置かれた荷物は当番の団員さんが馬車に載せてくれるって寸法さ。

そういえば前に一度、自分で鞄を持って行こうとしたらさ、ちょっと叱られちゃった事があったんだよ。

“宿の人の迷惑になるから荷物は置いておけ”って。

なんじゃそりゃと思ったさ。でもね、それにもちゃんと理由があるんだ。

なんでも、客に荷物を運ばせたりすると宿の従業員さん…仲居さんとかルームアテンダントさんみたいな人達がね、上司から叱られる事があるんだって。高級な宿ほどそうらしいよ?

ボクの鞄なんて革張りでゴツくて重たいから、運んでもらうのが申し訳なく感じるのだけれど…叱られちゃうのも申し訳ないしねぇ…。

なので苦渋の決断ではあるが、荷物を運ぶのはお任せするのです。


宿の前庭に出ると、既に何人かの団員さん達がたむろしている。最近は、ボク達を見ると気さくに声をかけてくれる様になったので、少し嬉しい。


馬当番の団員さんがジルコンとジェットを引いて来てくれたので、ちょっとかまってやる事にした。

ジェット〜おはよ〜、今日も艶々で綺麗だね〜などと言いながら首筋を撫でれば、得意そうに上を向いてブルルと鼻を鳴らす。

うぅむ…この子、自分が綺麗だって知っていて自信持ってるんだなぁ…その自信をちょっと分けて欲しい。

ジルコンの方はジェットに比べると控えめな性格だが、やはりお姉さんなだけあってしっかり者なのだそうな。


しっかり者のお馬さんって…

()()()()なんだろう…。













キャラクターメモ

侍女頭 クロエ

良いとこのお嬢様だが、三女である為、行儀見習いとしてルーチェの生家トラスパレンテ家に奉公に来ている。とても優秀でルーチェの家庭教師も勤められる程。18〜9歳という年齢で公女付き侍女頭に抜擢されるのだから能力は押して知るべしといったところであろう。。

とても厳しい反面、愛情深く甲斐甲斐しくルーチェに尽くしている為、頼りにされている様だ。

因みにルーチェをして「嫁に欲しい」と言わしめる程である。



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