表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
197/247

すいんぐばい⑩

微妙…ふぅむ、『ふわふわ』は誉め言葉と受け取られないのか。

ちゃんと賛辞を送っているつもりなんだけれどなぁ。


「まあ、そんな事はどうでも良くて。」


おぉい桂ちゃん!?

どうでもいいって!

…いや、どうでもいいのか。

特に突き詰める話題でもないしね。

…でも小梅さんの線の柔らかさは『ふわふわ』と形容するのが正しい、と主張はしておく。

で、続きをどうぞ。


「あ、うん。えとね、気になってたんだけど、小梅さんって誰にボウリング教わったの? それだけ上手いって事は教える側も上手な訳でしょう? もしかしてプロのコーチとかいたのかなぁ、って。」


おぉなるほど、確かに。

それはボクも聞きたかったんだけれど、やってる最中は、なんかアドバイスし合ったりフォームがどうのとかレーンコンディションがどうとか、ボウリングそのものの話をしてはいたけれど誰に教わったとかって話は出なかったもんね。

しかし、そうか。プロのコーチか。

ありそうな話だ。

プロのボウリング選手がどういうものなのかは全然知らないのだけれど、ひょっとするとゴルフの『レッスンプロ』みたいな人がいるのかもしれないね。


「ああ、それなら…教えてくれたのは両親なよ。」


御両親!

え? お父さんとお母さん?

二人ともボウリングが上手なの?


「ええ。凄く上手。くらい当たり前みたいに出すのよ? 」


そ…それはまた極端な。


「え?!じゃあもしかして、小梅さんの御両親ってプロなの?!」


「あ、違うの!二人とも一般人よ?!」


一般人て。いやまぁ間違いではないけれど。

えぇと、趣味でやっている素人だけれどプロ並みに上手いって事で良いのかな?


「そうね…まぁプロ並みと言っていいのか判らないけれど。」


「でも230なんてスコア


「1〜2ゲームならそうなんだけど、それじゃ駄目なんだって。プロになるテストだと60ゲーム投げてアベレージ190とか出さないといけないらしいの。それも何回も。体力も精神力も重要なんですって。 」


『うちのお父さん根性無しだから』って笑っているけれど、根性でどうにかなるレベルじゃないでしょう。

だって、もし仮に…仮にだよ? 最小投球数だったとしても660球投げなきゃいけないって事だよ? つまり全部ストライクで終わったとして、だ。全部ストライクだったらアベレージも300だから合格間違いなしだが… いや無理無理、完全に夢物語だ。

ボクだったら5ゲームあたりで握力が怪しくなってきて、思った所にボールが行かないなんて事になりそうだもの。


「そんなに大変なんだ…ねぇねぇ、小梅さんはプロ目指してるの? あれだけ上手だと、試験受けてみようかなぁ〜…なんて思ったりしない? 」


「う〜ん…思わない訳じゃないけれど、まだまだ無理だと思うの。技術はある方だと思うけど…体力がついていかないんじゃないかしら。それに… 」


それに?


「プロ試験を受けられるのって満16歳からだし…受験料がね、結構高いの。」


じゅ…受験料かぁ。

そっか、そうだよなぁ、試験なんだもんね、試験料とか登録料ってのは当然あるよなぁ。


「…ちなみにいくらぐらい? 」


「えぇと…確か…10万円くらい… 」


じゅうまんえん!?

え?!

受験料が?!


「お母さんが言っていたんだけど『受験料で躊躇する程度の覚悟と情熱だったら、受けても落ちる』んだって。プロはそんなに甘くない、って。」


はぁ、なるほど。

覚悟と情熱かぁ。

カッコイイねぇ。


「桂さんはプロになるの? 」


「私が?!ボウリングの?!」


おおぃ!?

いや、それは違うでしょ?!

そういうボケはいいから!


「あ、あぁ、テニス? なんだぁビックリしたよ。今から特訓してプロを目指せって言われたのかと思っちゃった。」


大袈裟に胸を撫で下ろしてホッとした表情を作ってるけれど、ビックリしたのはこっちだよ!桂ちゃんにプロボウラーになれっていう訳ないじゃん、っていうか、その発想になるののが凄いわ。


「ん〜なれたらいいけどねぇ。テニスはプロ試験とかないから、なろうと思えばなれるんだよね。もちろん大会で勝てるだけの実力がなきゃダメだけどさ。」


へぇ、そうなんだ。

え? じゃあ誰が決めるの? 自称?


「あはは、流石に自称は駄目なんじゃないかな。えっとね、テニス協会っていうのがあって、そこに大会に出てランキングを上げるの。で、上位に入ったら申請して認められれば良いんだって。実力次第って訳。」


ほうほう。

ひとくちにプロと言っても随分と違うんだねぇ。


「なづな達はどうなの? 」


「え? 私? なんの話? 」


「いや、あんた達書道得意じゃん? 書道家とかってのになれるんじゃないの? 」


あ〜…それは…なれなくはない…だろうけれど…。


「プロって言うなら、すずな姉ちゃんはプロだよ。…なんだっけ…あ、そうそう『高校教諭免許[書道]』とかって言ってたかな? 学校で書道を教えられる様になるんだって。」


「すずな姉ちゃんプロだったのか。」


いや、そもそも教育のプロでしょうが。

高校教師なんだから。


「おお、言われてみれば!」








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ