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あふたーすくーるあくてぃびてぃ㊼

「で、この後はどうするの? 予定は一応クリアした訳だけど。」


「そうですね。写真のデータだけ送ってもらえれば今日はもう解散でも良いと思いますけど…どうですか? せりさん、なづなさん。」


え? あ、そうだね。

う~ん、特にやらなければならない事というのも思いつかないし…椿さんが解散でも良いと言うのであれば、今日のところは終了にしましょうか。どうだろう なづな?


「椿さんがOKなら大丈夫だと思う。私達としては撮った写真には手応え感じてるから。」


『ね~ 』と、なずなと一緒にソフトボール部の撮影に行った子が口を揃えて笑い合う。なんと…そんなに良いものが撮れたのか。

なづな達が戻って直ぐに後の行動についての話になってしまったので、ボク達も未だ彼女らの撮った写真は見ていない。が、なづなが『手応えアリ』というのだ、かなり狙い通りのものが撮れたのだろう。

でもねぇ、小梅さんのだって良いんだよぉ。ふっふっふ。


「では皆さん、今日はこれで解散という事で。お疲れさまでした。」


という椿さんの一言(ひとこと)で終了になる、と思いきや…


「あぁ、みんな。今日撮った写真ちゃんと送っておいてね。…あと、もし撮り直したいって人が居たら行っても大丈夫よ。陸上部のお姉さまに話は通してあるから。その代わり練習の邪魔にならない様にね。」


と、彩葵子さんがそんな事を言った。

…え?! いつの間にそんな話をしたの?!

さっき集合してからこっち、ずっとここに居たよね?

一緒に居たよね?!

どういう事?!


「普通に『後程もう一度お伺いするかも知れません』って言っておいただけよ? ちゃんと了解も得てるし。ほら、幅広のヘアバンドしたお姉さま、せりさんの所にもいらっしゃったでしょう? あの方が取り次いで下さったのよ。」


おお…転ばぬ先の杖。

っていうか、ヘアバンドのお姉さま…伝書バトして下さっていたのか。

もっとちゃんとお礼を言っておけばよかったなぁ。次に会う事があったら御礼はしておこう。とはいっても…同じ敷地内なのに高等部のお姉さまって意外と遭遇しないんだよなぁ……まぁ校舎も違うし、当たり前と言えば当たり前なのだけれど。


「椿さんはこの後どうするの? 」


「そうですね…教室に戻って素材チェックしようと思ってますけど。」


なづなの問いに、これからまだ作業をするつもりだと言う椿さん。

真面目というか責任感が強いというか…実を言えば『演出』とか『編集』というのも確定したチームとして動いている訳ではなく、有志が自主的にやってくれているのだ。


最初こそはっきりとメンバーを決めていたのだが、個人都合などで少しづつ入れ替わって今のメンバーに落ち着いたというのが現状だ。()()()()とは言っても僅か数日の間の事なので、外側から見れば一気に入れ替わったように見えるだろうね。まぁ本人たちが話し合って、彩葵子さんや他のクラスメイトも納得ずくで交代しているので問題は無いのだけれど。

で、その中でもやる気満々な子達が、こうして居残りで協力してくれているって訳。とはいえメンバーの半分以上は帰宅部の子で残りは部活や委員会が活動前でやることがない…つまり暇な子達な訳だ。

それも来週になれば帰宅部の子以外は放課後にこうして集まるのも難しくなってしまうので、『せめて今だけでも』と積極的に協力してくれているのである。本当ならボクがもっとしっかりリーダー面して引っ張っていくのがスジなのだろうが、椿さんや彩葵子さんに頼りっきりで、ついでに小梅さんをはじめ有志の子達に甘えっ放しだ。それでも文句も言わずに手伝ってくれるのだからホント有り難い話だよね。


とと、また変な方向に脱線しちゃったな。


「ね、彩葵子さん!私達もう一回行ってきて良いかな!? 了承はもらってるんだよね?!」


…おや? なんか撮り直したいって言いだしたぞ…?

確かに『許可は取ってある』らしいけれど、さっきも言ったように皆の撮った写真だって充分に良いものだったんだからね? 無理に撮り直さなくってもいいんだよ?


「ええ、それは良いけれど…そんなに(こだわ)らなくても大丈夫よ? 」


あぁ彩葵子さん、ちょっと煽ってるっぽいな…。


「いいえ!ここは(こだわ)りどころだわ!」


「そうよ、せりさんや小梅さんの写真があれだけ(こだわ)っているんだもの。ここで引いたら負けよ!」


何に!?

っていうか勝ち負け競ってないからね?!


「了解、くれぐれも無理をしないない様に気を付けて。じゃあ私達は教室に戻っているから。あぁそうそう、写真のデータ送るのだけは忘れないでね。」


ちょっと なづな?


「は~い。」


「わかってるわかってる。」


また後でと言い残して数名が再びグラウンドの方へと戻って行った。

あぁ、行っちゃったよ…いやまぁ自発的に撮り直したいと言うのならば止める理由もないのだけれど…うぅ~ん…なんか微妙に煽った感はあるけれど、良い物が増えるのならばそれに越した事はないのだし…これはこれで良いのか。うん。結果オーライ?

……かなぁ?









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