あふたーすくーるあくてぃびてぃ㊺
…未完成
加筆予定です…
侍らす、ねぇ。
ボクだったら誰が侍ってくれたら嬉しいかなぁ…?
なづな…は違うな。なづなとは並んでいたいのであって付き従ってほしい訳じゃないもん。
桂ちゃん…は面と向かっていた方が楽しいし、桃萌香も同じ様なもんだ。光さんや菫さんだって協力関係ならば兎も角、秘書みたいな事をしてほしいなんて思わないしなぁ…いや似合いそうだとは思うけれどね?
他の子にしたって似た様なものだろう。
どちらかと言えば侍らせたいというより愛でたい…の方が近いかもしれない。ほら、友達同士が戯れ合ってるのを見ると微笑ましいなぁって思わない? 平和だなぁ幸福だなぁって。
「しあわせって…大袈裟ねぇ…。」
ちょっとキョトン顔してクスクスと笑いだす小梅さん。
そんな変な事を言ったつもりはないのだけれど…むぅ、大袈裟かなぁ?
や…大袈裟かもしれないな。
以前の記憶があるから『普通の幸福』とか『当たり前の幸福』っていうのがね、他人よりちょっとだけ大きく感じたりするんだよ。まぁ、いつもいつでもって訳じゃないんだけれど…時折、ふっとね。
「そうねぇ…確かに友達を…って考えると確かにちょっと違う気がするわよね。それなら…『誰を』じゃなくて『どんな人を』侍らせたら嬉しい? 」
ふむ。実在の人物じゃなくて『こんなのが傍に居たらいい』って言う事か。なるほど。いやしかし、う~ん…それもなかなか難儀な問題だね。
ちなみに小梅さんだったらどんな人を侍らせる?
「私?!私だったら…う、ううん…そうねぇ…メイドさん? 」
メイドさん!
然り!身の回りのお世話を甲斐甲斐しくしてくれる人だね!
うん。ボクに付いてくれる人を選ぶのだったら…ちょっと厳しめの人じゃないとダメ人間まっしぐらになりそうだし、厳し過ぎても息が詰まりそうだし…人選が難しそうですね!
「せりさんみたいにキチンとしてて、親しく接してくれる人だったら… 」
言いかけてボクの方に振り向いたと思ったら、そのままジィ~…っとボクを眺めている。上から下まで。
…な、なに? そんなに見つめられると照れちゃうんですが…
ちょっと、何を想像してらっしゃるんですか小梅さん?
「せりさん…メイド服、似合いそうね。」
は? メイド服って、暗色系のワンピースに白いエプロンドレス…みたいなアレだよね?いや、もっといろいろなバリエーションがあるかもだけれど、一応ね? 一番想像しやすいヤツって言えばメイド喫茶なんかのお姉さんが着てる様なっふりっふりの…アレだよね?
に…似合うかぁ? いやぁどうだろう?
…あれ…?
なんかつい最近、服の事で誰かに何か言われたような気が…
あれは…いつだったっけ…? 誰に何て言われたんだっけ?
はて?
「…せりさん? どうかした? 」
あ、いえいえ別にどうもしてナイデスヨ?
「それでどう? どんな人がいいか思いついた? 」
あ…別の事考えてて忘れてた。
そうだなぁ…いつも脇に控えてて、一緒に行動して、いざという時は一緒に戦う事が出来る、よう、な…
あれ…ボク、そんなのが一緒に居た事あるぞ…? これ以前の記憶か?
「…戦う…? 戦うって? 」
え? え、えぇと…熊とかと遭遇した時に?
「く、熊? 熊って森にいてがおーって吠える、熊? あんなのと戦える人?!」
いやいや人じゃ無理でしょう!?
えと、ほら、犬とか? 猟師さんとかと一緒に居るじゃない? なんて言ったっけ…熊犬だっけ? なんかそんな名前のやつ!おっきくてモフモフしてて温厚だけど強い、みたいな。
うん? それだと虎とか豹でもいいのか?
「…侍らせるのが犬とか虎って… 」
だ、だって人では思いつかなかったんだもん!
小梅さんが言ったメイドさんが一番現実的な気もするし想像しやすかったからさ、そっちに全部もってかれちゃってそれ以上の案が出て来なかったんだよぅ…!
それ以外だと、最初に言ったアラビアンな感じの女の子とか踊り子さんとか…禿ちゃんみたいなのしか思い浮かばなくて…それも全部小説や漫画からの受け売りなんだよね。
いやまぁ“大きな犬”とか“虎”ってのも映画なんかの影響なのだろうが…。
「でも、せりさんと なづなさんなら足元に虎や豹が丸まっていても似合いそうね。マフィアのお嬢様みたいな感じで。」
マフィアのお嬢様て。
似合うかどうかは兎も角、イメージとしては理解できなくもない…不本意ながら…。なんか妙に豪華な椅子に座って孔雀の羽根みたいな扇子持ってたりするんでしょ? あと、チャイナドレスみたいなの着てたりとか。
「そうそう。そんな感じ。」
小梅さんは『あはは』と笑い、パチパチと手を叩く。
うん、イメージを共有できているのは喜ばしいね。不本意だけれど。
「あ。せりさん、彩葵子さん達が来たよ。みんな上手くいったかしら? 」
他のグループも同時に休憩が明けたのだから当然ではあるのだが、クラスメイト達も目的を達し移動を始めている。小梅さんの言う通り、彩葵子さん達がこちらに歩いて来ているのだが…二人してずっと手元を見ながら歩いているのが…いや、撮った写真を確認しているのは理解るんだけれど、前向いて、前。
特に危ない何かがある訳ではないのだが…先日、椿さんが転びかけた事があったからさ、なんかハラハラしちゃうんだよね。




