あふたーすくーるあくてぃびてぃ㉓
まだ途中です…
時間が取れ次第、加筆したいです。
「真弓もお菊も驚いていたみたいだから、わたし的には大成功だったのだけど、その後が少し頂けないわね…反省だわ。」
驚かす計画もほぼ偶然の産物だった訳ですが…まぁ、お姉さま方へのサプライズとしては確かに成功でしたね。蓬お姉さまがこういうイタズラをする方だという事実が、ボク達にとっては一番のサプライズだったのだけれども。
結果的にはお菊お姉さまの名前もマユミお姉さまの名前も、しっかり確認出来たのだから、戦果としては上々でしょう。
「結局、お茶の用意もさせてしまったし…セリナの事を言えないわねぇ…。」
あ〜…それはなんとも…いや、でも!今回はボク達が手持ち無沙汰だったので無理にお手伝いを申し出た訳ですし、ノーカンで良いのではないでしょうか?!ねぇなづな、そう思わない?!
「大丈夫です、お姉さま。今日は少し緊張していたので、私自身が動いていないと落ち着かなかったというだけですから。お気になさらないでください。」
「…そう言ってもらえると少し気分が楽になるわね。」
蓬お姉さまが『うふふ』と柔らかく微笑み、用意していたティーポットを手に取った。
「2人とも、そろそろクラスの方へ戻らなきゃいけないと思うのだけれど…あとお茶一杯だけ付き合ってもらえないかしら? 真弓は兎も角、お菊とはちゃんとお話し出来てないでしょう? 」
それは確かに…ボクはお迎えした時に少し会話しているし、前回も多少は言葉を交わしているが、なづなは菊乃お姉さまとは殆ど会話が出来ていない。
ふむ…。お茶一杯分、か。
なづなと視線を交わして“うん”と頷き合う。
「では、もう少々お邪魔致します。」
…あれ? 蓬お姉さま?
そんなマジマジと見られると…照れます…。
「貴方たち…今、言葉を交わさなくてもお互いの考えが理解出来ている様に見えたのだけど…いつもそうなのかしら? 」
「いえ、あの、なんとなく理解るというだけで…特段変わった事をしているつもりは無いのですが…そうですね、だいたい普段からこんな感じではありますね。」
なづなの言う通り…別に思考を呼んでいる訳でもなければ完全に理解している訳でもないので、特別な事じゃない…はずだ。テレパシーみたいな超能力でもなければサトリの様な読心でもない、ボク達にしてみれば普通にアイコンタクトをしているに過ぎない。
よくあるじゃないですか、『スポーツの試合でチームメイトが何をしようとしているのがわかる』みたいなやつ。
あれと同じ様なものだと思いますよ?
「ダブルスとかビーチバレーとかやったら凄そうねぇ。」
いやぁ…たぶんダメなんじゃないかなぁ。
主に身体能力的な問題で。
ほら、ボクって持久力はあるけれど一瞬の加速は なづなに全然及ばないし、なづなは持久力がボクには及ばない。同じ競技でコンビを組むには少々難があるんじゃないかなぁ?
もちろん鍛えれば多少は変わると思うけれど、そこまで情熱を持って続けられるかと問われると…どうだろうって思っちゃうんだ。
まぁ、その点ダンスは丁度折り合いがつくスポーツではある。本格的にやっている訳じゃないし、なづな以外のパートナーと組む気もないから競技会にも出た事ないんだけれどさ。
女子同士のカップルで出られるんだったらやってみたいなぁ…なんて思ったりもするのだけれど、ね。
「ビーチバレーは、その、水着じゃないですか…少し恥ずかしいです…ね 」
「ふふ、確かにその通りね。」
……は?
水着が、
恥ずかしい、
ですって?
毎日毎朝ベットの中で、それはもう可愛いオシリまるだしでボクに絡みついているのは何処の何方様ですかね?
あ、ボク以外に見られるのは恥ずかしいって意味か?
うん、まぁ、それなら仕方ないね。仕方ない。
でもね!なづなのボディラインはとても美しいんだから、どこに出したって恥ずかしくない芸術品だよ!
それは声を大にして言いたい!
ついでに言えば、独り占めしたいと思わなくもない!
むしろ思う!
でも自慢はしたい!
この子ボクのお姉ちゃんなんだぜ!どうだいこの曲線美!って見せびらかしたい!だがしかしっ…!ぐぅ…見せたい様な見せたくない様な…!
はっ…!いかんいかん変な方向に思考が振り切れてしまった…。
修正、修正。
気を取り直し蓬お姉さまについて再び応接間へと戻ってみれば、お姉さま方お二人共、何やら悄気てらっしゃいますね?
「あ、せりちゃん、なづなちゃん、放ったらかしにしちゃってごめんなさい。折角来てくれたっていうのに…前に来てくれた時もこんなだったものね…ホント駄目だわ私…。」
菊乃お姉さま、そこまで凹まなくてもいいと思うのですが…振れ幅が大きい人なのかな?
「私も、さっきはごめんなさい。どうも考え事をすると黙っちゃう癖があるみたいで…セっちゃん…セリナには偉そうな事言っておいてコレだものね。」
「いえ、そんな。お気になさらないで下さい。」
「そうですよ。お姉さま方こそ、わざわざ戻ってくださったのですから。」
感謝すれど悪く思う事などありはしない。何より、来週から執行部の仕事を手伝う形になるのだけれど、しばらくはお荷物以外の何者でもない筈だ。そのかけるであろう迷惑に比すれば、ちょっと放置される事など何程の事もない。
まぁ放置も人に依ってはご褒美かもしれないが、ボクがそうだって意味じゃないので、誤解なき様。




