あふたーすくーるあくてぃびてぃ㉒
なづなとふたり、うん、と頷きあって立ち上がる
「お茶のお代わりをお持ちしますね。」
思考に沈む真弓お姉さまにそう断わりを入れて、そそくさと応接間から退出する。だ、大丈夫かな? 聞こえてたかな?
奥の部屋に入る直前み振り返ってみたけれど…どうも聴こえてないっぽいんだよねぇ…蓬お姉さまだけが『…あ!』って顔してたけれど。お姉さま方も集中すると周りが見えなくなるタイプなのかな?
「カップ下げてこなかったから…ティーポットで持っていく? それとも新しいカップで出す? 」
「う〜ん…万が一他のお姉さまやお客様が来たら、カップ足りなくてなっちゃうから…ポットにしようか。」
なるほど確かに。
今は居ないお姉さま方はいつ来てもおかしくないし、ボク達がここにいるくらいだから他の来客が無いなどとは言えないもんね。
謂わば転ばぬ先の杖だ。うん、そうしましょう。
なんかさ、こうして並んで作業しているとちょっと嬉しいんだよね。家でだって何時もしている事なのに、隣にいるのが当たり前なのに、それでも並んでいられるのが嬉しい。まぁ…何故かなんて考える迄もなく、以前の記憶の影響なんだろうけれど。
…あぁ、やめやめ。こんな事を考え始めるとまた気分が沈んじゃう。折角なづなのアドバイスで“なづなの事だけ”考える様にして持ち直してたんだから。
なづなをエスコートする事だけに集中集中。
…全然エスコート出来てないけれど!
出来てたの最初だけだったよね!
……ふぅ…反省も後にしよう。うん。
で、これからなんだけれど、椿さん達との合流を考えるならそろそろ戻らないと…既に結構な時間が経っているはずだ。
蓬お姉さまが、お二人を呼んで下さったから“お姉さま方との顔合わせ”という目的自体は一応ながら達成されている。ホントはセリナ様が居てくれれば良かったのだけれど…居ないものは仕方ない。
「ねぇ、なづな…お茶だけ用意してお暇させて貰う? ちゃんとしたご挨拶は来週にして… 」
「そうだねぇ…三年生のお姉さまとは顔合わせ出来た訳だから最低限目的は果たせたし…椿さんや彩葵子さん達だっていつまでも待ってられないだろうしねぇ。」
実際はボク達がいなくっても進めてくれるのだろうけれど、合流すると言ったのだから、すっぽかす訳にはいかない。なによりボク達が中心にならなければいけなかったのに、実質、椿さんと彩葵子さんが仕切ってくれているのだから…たとえお飾りでもその場に居ないというのは申し訳ない。
「せめて編集とか手伝えれば良いんだけれど。」
「そっち方面はてんで駄目、だもんね。」
…てんで駄目って…もう少しオブラートにね? 包んでくれると有り難いかなぁなんてね? 思うのだけれど。
…事実なだけにツライよ? 結構グサッとくるよ?
「出来ないものは仕方ないよ。彩葵子さんだって私達にはその部分を求めてないでしょ。」
「それもそうか。」
シュンシュンと音をたてるポットから、冷えたティーポットに湯を注ぎ温める。一度湯を捨て新しい茶葉を入れて再び湯を注げば、透明なガラスのポットの中で茶葉が踊っているのが見える。
よく蒸らして茶葉が沈んだらOKだ。
「あの、なづなちゃん、せりちゃん? 」
「「はい。」」
呼ばれて振り返ると、蓬お姉さまが扉から半身だけ覗かせて此方を見ていた。…あの、何故その様な可愛らしいポーズをとっていらっしゃるのでしょうか? いやポーズは如何でもいいんですけれど。
「ほったらかしにしてしまって、ごめんなさいね。つい何時もの調子で…お菊といると何故かあんな感じになってしまって… 」
本当に恥ずかしいわ、と頬を抑えて溜息を吐く。
いえいえ、お姉さま方の仲の良い場面が見られてとても楽しかったです。なんとなくですが関係性も見えましたし。
文章がとっ散らかっていて…散文この上ないですね…。
P.S.
加筆予定です。
書きたい事は沢山あるのに、上手に整理出来ないのがもどかしい…




