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あふたーすくーるあくてぃびてぃ㉑

「真弓お姉様は…ご家族に弓道を嗜まれる方がいらっしゃるのですか? 」


「弓の字が入っているもの、そう思うわよねぇ。でも残念、いないのよ。」


あれ? いないんだ。

てっきり、弓の材料になる植物の『真弓』が由来だと思ったんだけれど…そぉかぁ…違うのかぁ。『真弓』だったら高等部三年生のお姉様方全員が植物の名前だったのになぁ。

ボク達も春の七草だしね、お揃いみたいでちょっといいなって思ったんだけど…まぁ大した事じゃないから気にしないでおこう。うん。


「なづなちゃん達は弓を引いたりするの?」


「姉がやっていたので興味はあるのですが…。」


射形や所作なんかは教えてもらったけれど、弓を引かせてもらった事は一度もない。理由は単純明快で『体が出来るまでは危ない』から、らしい。

そういえば『弦で耳を削いだ』みたいな怖い話もされたっけ。

確かに、あんな2メートルもある様な道具を扱うのだから、それなりに身長やら筋力やらが必要なの理解できる。すずな姉ちゃんですら始めたのは中等部3年になってからだったはずだし、明之星の中等部には弓道部はなかったから。

近所に教えてくれるところもなかったし。

だから、すずな姉ちゃんに形だけ教わったんだ。教えてくれてる時の、袴姿で髪を結んだすずな姉ちゃんがカッコ良くってさ、萌えたね。


「お姉さんって鈴代先生でしょう? 弓道もやってらっしゃるの?」


「ええ、リフレッシュしたいと言っては弓を引きに行ったりしてますよ。雑念を祓うのに良いんだそうです。」


他にも無限に毛筆してたり、座禅組んでたりする時もあったりしますが、深く集中するには良いらしいですよ。

…今まで気にした事無かったけれど、なんか、すずな姉ちゃんの気分転換方法が…とても和風だね?


「学生時代は全国常連だったらしいですよ。」


「そうなの?!…知らなかったわ…鈴代先生って文系のイメージしかなかったから…全国常連って凄いわね。明之星(ウチ)で全国レベルなのって…ハンドボールくらいよね…? 」


明之星のハンドボール部は県下でも強いので有名ですね。毎回お隣の富士崎と決勝で争っているとか。

ふむ、と呟いて真弓お姉さまは何事か考え始めてしまった。

あれ? また放っとかれるパターン?

なづなと目を合わせると『ど…どうしよう? 』と目で語りかけてくるけれど…ど、どうしようね? 蓬お姉さまと菊乃お姉さまも、まだ戯れ合ってるし、一度下がってお茶のお代わりでも用意…する?









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