あふたーすくーるあくてぃびてぃ⑯
「ひゃめへ、ひゃあ、ひゃにふゅんにょ、ふみゃっへ みゃ」
“ふみゃ”って…“みゃ”って!
あははははは!何言ってるのか理解んない!
たぶん『やめて』的な事を言ったんだろうけれど、それでも無理に手を払おうとせずにボクのなすがままだ。
いやん可愛い!
ずっとやってられそう!
う〜んモチモチ、しっとりすべすべ。
きめの細かい張りのある肌。なんという素敵な感触か。お風呂やベットで何時も触っているのに何度触っても感動してしまう。
「ひょ、ひょっほ、ふぁはったはら!ほぅらいひょうふふぁふぁら!」
うん。これはおそらく『ちょっと、わかったから、もう大丈夫だから。』と言ったのだと思われる。あぁもう元に戻ってしまったかぁ…もう少し弄り倒したかったけれど、これは仕方ないね。余りしつこくし過ぎて嫌がられても悲しいもん。
なづなの頬から手を離して、座る位置を再度直しながらボクから見て左奥にある生徒会室の扉を改めて確認する。ちらりと視線を向けた程度だけれど人影は見えない。…どうやら今の時点では見られてはいない様だが…蓬お姉さま、ちょいちょい覗いてたのかな?
こう、そ〜っと顔を半分だけ出すみたいな格好で縮こまって、何故か妙に低い体勢で。
で、そのうちの一回でなづなと目が合った、若しくは なづなに気取られた、という感じかな。
…想像したら、なんか凄く可愛かった…。
覗き見されていた事自体は恥ずかしいけれど、そんな風に見ていたであろう蓬お姉さまの姿は、さぞかし“女の子女の子”していたに違いない。ほら、よく漫画なんかであるじゃない?イケナイ場面を見ちゃったってドキドキしながら覗いてたらさ、気付かれちゃって慌てて物陰に引っ込んだりするシチュエーション。ああいう時って大概顔を赤らめてさ、口抑えて“ひゃ〜!”みたいなポーズするでしょ?蓬お姉さまみたいな綺麗な人がそんなポーズで照れてたら…萌えない?
是非ともその姿を眺めて見たかったなぁ。
なんて言ったところで…今回はボク達が覗かれている側だから、どう足掻いてもその望みは叶わなかった訳だが。
まぁボクの欲望は取り敢えず横に置いといて、なづなの方は…
「…大丈夫、せりの所為で落ち着いた。」
そこは“所為で”じゃなくて“おかげで”じゃないかな?!
言葉は正しく使おうね?!
「せりは平気そうに見える…ねぇ?なんで?」
なんでと言われても…そうだなぁ、強いて言うなら なづなを撫で回してるうちに最初にあった自責の念ごと凪いでしまった…って感じかな?
他には…あ。スキンシップで気分が高揚しているってのはあるかもしれない。あとは…なづなが可愛かったのと想像上の蓬お姉さまが、これまた可愛かった、ってのもある。
「蓬お姉さま? なんでお姉さまが出てくるの?」
ああ、それはね…と、さっきまで妄想していた蓬お姉さまの姿を、少し盛りつつ話して聞かせる。これこれこんな感じで、って。勿論、顔を寄せて耳打ちする様にこっそりと。
まぁ、小声で話せば壁の向こうにいる蓬お姉さまには聞こえはしないのだけれど、一応ね。
「…なるほど…見られてるのに気付いた時はそんな事考えられなかったけど…それは見てみたいかも…。」
でしょ~?
なんかさぁ、こういう感じで外側に意識持って行くと、意外と気持ちが立て直せる気がするんだよね。状況が違えば通用しない事もあるだろうけれど、手段のひとつとしてはアリかなって。
加筆予定です。




