あふたーすくーるあくてぃびてぃ⑤
「まぁいいだろう。友人を思っての行動なのだからな、褒めこそすれ叱る事は無いよ。」
くっくっと可笑しそうに笑って、マキ先生は先を続けた。
「で、どうする?それ、今書いてしまえば週明けには正所属になる訳だが。」
「折角なので今提出します。」
即断即決。
流石なづな だ!
もちろんボクも了承の署名して提出するけれども。
だって、いつまでも宙ぶらりんで居ても仕方ないし?所属の意思表明はとっくにしてるんだから保留する意味が無い。
執行部かぁ…どんなお仕事するんだろうなぁ…やっぱり書類整理とかがメインなのかな?アニメや漫画に出て来る生徒会って仕事してるシーンなんて殆ど無いし、実際に見た事も無いからねぇ、全然知らないんだよなぁ。
…うわ、なんか怖くなってきた。
「うん。確かに預かった。」
書類に署名し提出すれば終了だ。
っていうか、これわざわざ呼び出した理由は何なのだろうか?教室で書類だけ渡して『あとで持って来い』で良かったんじゃないかな?それとも最初はお小言もワンセットだったけれど、ボク達がビクビクしてるのを見て『まぁ叱らんでもいいか』ってなった、とか?流石に考え過ぎかな?
「今年の執行部は人数が少ないから苦労するかもしれんが、まぁ頑張れ。高等部の連中もいる事だし、お前達なら大丈夫だろう。…たぶんな。」
先生…それ絶対苦労する系のフラグにしか聞こえません…。
「しかし姉妹揃って指名で執行部入り、おまけに20名超の賛同署名付きとは…よくよく人に好かれるんだなぁ。お前達は。」
そ、そうですか?
確かに、お姉さま方には可愛がって頂いていると思いますけれど…それは偶々お優しい方たちが周りに居たというだけなのでは…?
「それも“縁”だよ。思えば すずなもそういう子だったなぁ。まぁあれは努力家だったから上級生からは可愛がられてたし、下の子からも慕われていてな。お前達と同じ様に中等部2年の時に執行部に入ったんだ。」
そっか、マキ先生は すずな姉ちゃんが中等部に進級した時には、もう先生だったんだもんね。しかも担任。確かに縁なのかも。
それはそれとして…『いろいろやってくれたがな』と言った時のマキ先生のこめかみに青筋が浮いていた理由は…ちょっと恐ろしくて聞けなかったよ。
いったい何をしたんだ すずな姉ちゃん…
職員室を辞し、さて椿さんに連絡を取ろうかという段になって、突然なづなが『生徒会室…ご挨拶に行った方が良いかな…?』とか言い出した。
え、何、いきなりどうしたの?
「椿さん達に3〜40分で合流出来るって言ったじゃない?けど5分で済んじゃったし…なんか…何となくバツが悪いというか… 」
別に合流が早い分には問題無いと思うけれど…変なとこ気にするなぁ…?もしかして生徒会室の調度品が凄かったって話をしたから、気になってるのかな?
「流石にそんな俗っぽい理由じゃないよぅ… 」
あ、左様で。ふむ?そうじゃないなら何だろう。いつもの なづななら『早く合流しよう』って言いそうなものだけれど…
「バツが悪いのはホントだよ?けど…ご挨拶に行った方が良いと思ったのもちゃんと理由があるんだよぅ…」
ほほう?
「…週明けには正式に所属する事になるんでしょう?執行部。」
そうだね。さっき署名しちゃったからねぇ。
「私、どなたにもお会いした事ないんだけれど…。」
え…えぇ?そんな事!?今迄だって初対面の人と一緒に仕事する事なんていくらでもあったのに何故に今回に限って?…尻込みする様な理由なんてあったっけ?
毎回で申し訳ありません…
日中加筆致します…




