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えぴそーどおぶおーでぃなりー⑨

「私にだって執行部の仕事を仕込むくらいは出来ます!」


「そりゃ出来るでしょ、実務能力の高さはピカイチなんだから。私達だってそこは疑っていないのよ。けど、そういう事じゃないのよねぇ。」


え~と?セリナ様は実務に関しては優秀なので、その辺りは心配ないのだけれど“その他の部分”に懸念がある、と?そんな感じなのでしょうか?


「そうよ。今まさに露呈していたでしょう?」


「あ、あれは…!優秀な子が隣にいたんで…偶々…というか、つい、というか… 」


「その“つい”が問題なのよ。」


今度は花乃お姉さまとは別の方からツッコミが入った。

あ、あ、これまた口論が始まってしまうんじゃ…


「ああ、はいはい。お客様の前で言い合いはやめましょう。この話は後でという事にして、取り敢えず双子ちゃん、お座りなさいな。」


「は、はい。失礼します。」


花乃お姉さまが自分の隣の椅子をポンポンと叩き、ここへ来いとアピールする。さっきから彩葵子さんを()()()()()()にしちゃってるんだけれど…蓮お姉さまが相手をしてくれてるから平気…かなぁ?

誘われるまま花乃お姉さまの隣に座り、用意しされたお茶を飲む。

そうだよなぁ、最初からこうして座っていればセリナ様が責められることはなかったんだよね…失敗したなぁ。いや、けど手伝いを申し出てさっさと座っちゃうのもなんか違う気がするんだよなぁ…ならやっぱり最初から手を出さない方がよかった?

お茶を啜りながら独り反省会をしていると、ずっと黙っていた蓬お姉さまが口を開いた。


「せりさん、彩葵子さん。騒がしくてごめんなさいね。今日は中等部の子達が出ているから幾らかは静かなのだけれど…。」


いえ、とんでもありません。こちらこそ突然お邪魔致しまして…。


「それで?お二人が来たのは何か用事があったからでしょう?」


…あ!そうだった!

彩葵子さんを見たら彼女もボクを見て「あ。」って顔してた。

二人して完全に失念していたみたいだ。

そうだよ。すっかり頭から抜け落ちてたけれど元々ボク達は先生のお使いでここに来たんじゃないか!あっぶな!下手をしたらお茶だけご馳走になって帰っちゃてたかもしれないぞ?!

蓬お姉さま、ありがとうございます!


「…はい…先生の申し付けにより少々お使いを…。」


「お使い?」


彩葵子さんに目配せすると、彼女はコクリと頷いて席を立ち、抱えていたファイルを蓬お姉さまの所まで持って行った。


「こちらを提出するように、と。」


「…そうなの?ありがとう。」


ファイルを受け取ったお姉さまはパラパラと書類を捲り、『ふむ。』と呟いて首を傾げ、他のお姉さまに手渡す。お姉さま方も同じ様にざっと目を通しては『はて…?』と首を傾げている。

あれ?不備は無かったはずだよね?事務局のお姉さんも同じ様な反応していたけれど受理してくれたし、先生も問題ないって言ってたはずなのだけれど?あれれ?


「彩葵子さん。これを届けろと言われたので間違いないのよね?」


「は、はい、間違いないと思います…ですよね?せりさん…?」


「ええ、間違いありません…そのはずです…。」


正直かなり自信なくなってきたけれど。でも、預かった書類はずっと抱えていたのだし、間違って持ってきたのなら事務局で指摘されてなきゃおかしいもの。

ふむふむ、と書類を眺めながら首肯し確認の印鑑…承認印っていうのかな?それをポンポンと押してゆく。


「はい、こちらは受理します。ご苦労様。」


「これでお使いは終了なのだから、少し遊んでいきなさいな。」


おっと、解放はしてもらえないんですね。いやまぁ別に良いんだけれど。それではお言葉に甘えて少々まったりさせていただきましょう。

せっかくなので先程はよく見ていなかった室内を見回すと、手前の応接室とは随分と違いがある事に気付いた。こちらにはアンティーク調の家具が無い。会議卓も椅子もごく普通の物だ。なんというか…質素?『機能だけ有れば良い』みたいな感じで応接室の渋い豪華さとは全然違う。

まぁ普通に考えれば、こちらの方が標準的な『生徒会室』なのだろうと思う。思うけれど…。あの応接室のアンティークの数々、ソファーなんて本革張りのとんでもなく高価(たか)そうな物だった。置かれていたクッションやヘッドカバーの柄は若干ファンシーだったが…あれに比べると如何にも落差がありすぎて違和感が凄い。


「せりさん、珍しい物でもあった?」


「そうですね。そちらの応接室でしょうか?家具や調度品が古いけれど良い物だ、と思ったのですが、その割にこちらの部屋は機能一辺倒というか… 」


「ああ、なるほど。」


蓬お姉さまはクスリと笑って、種明かしと言うか、解説をしてくれた。

曰く、この部屋はこの校舎が建った当時の旧理事長室で、応接室にある家具や調度品はその更に前、創立当初の、まだ木造校舎だった頃から使われているものなのだそうだ。

で、現在の理事長先生が『4階に上がるのが億劫』という理由で理事長室を一階に移し、家具類を移動させたものの全部は入り切らず、応接間がまるまる残された…のだそうだ。

『偶にしか使われない理事長室にあるよりも、学生に使って貰えた方が家具も喜ぶだろう。』って言ったとかなんとか。

いやまぁ、そうかもしれないけれど…最初からあるソファって…。
















未完成品ですが一旦UPします…


AM11:30

目標としていた部分迄は書けていないのですが、本日はここ迄と致します。大変申し訳ございません。

次話投稿は12/1 AM01:00の予定です。

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