前へ目次 次へ 97/114 深夜のコインランドリー 誰もいない深夜のコインランドリー。 俺は、クルクルと回る洗濯物をぼんやりと眺めながら、物思いに耽る。 人間は、服を汚し、綺麗にし、汚し、綺麗にする。繰り返される洗濯と、繰り返される日々。そこに一体どのような意味を見出せるだろうか。服ばかり洗濯していて、心の洗濯はちっともできていないのではないだろうか。 ドラム式洗濯機の中で洗濯されるべきなのは、洋服なのではなく、俺なのではないかと思えてきた。今宵は少し飲み過ぎたのかもしれない。