91/121
解答篇
A:チェスクロックは通常、後手のプレイヤーが置き場所を決めることができます。一般的にはプレイヤーの利き手側に置くことが有利とされていますが、今回の事件現場でチェスクロックは枝野から見て左側に置かれていました。しかし、枝野が右利きならばチェスクロックは枝野の右手側に置かれているはず。つまり枝野の死後、何者かが配置を変えたことになります。その何者かはチェスの詳しいルールを知らないまま枝野と対局し、枝野を殺害した際にテーブルから落ちたチェスクロックを拾い上げ、無意識に自身の利き手側、つまり右側に配置してしまったのでした。




