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019 幼馴染とデート?

 第二層はビル群で、現代の都市を忠実に再現していると言っても差し支えない。

 私たちが獲得したエリア1より離れたところに、スポーンポータルがあったのでエリア1に行くのは大変そうだ。


「ひゃー、第一層とは大違いだね、小雛」

「そうだね〜。ここでやることといえば……」


「「甘味探し!」」


 私たちはいま、一応デート中ということになっている。

 でもまぁ乙女に甘味は必須ということで、まずはカフェ探しからスタートだ!


「といっても、こんなビル群じゃ探しにくいなぁ」

「そこは任せて!」

「おっ、小雛さん頼りになりますな〜」

「レインディア・サモン! 2頭!」


 私のスキル、レインディア・サモンを使ってトナカイとソリを召喚した。

 結構使いこなせるようになって、8頭までのうち何頭出すかコントロールできるようになった。頭数を減らせばスピードは落ちるものの、小回りが効くようになる。


「さぁ乗って! 小雛さんの隣空いてますよ〜」

「はいはい。小雛さまのお隣に座らせていただけるなんて光栄ですね」


 由鶴は乗ってくれたけどちょっと意地悪なことを言ってくる。むー。


「レインディア、出発!」


 ソリの先頭についているラジコンのコントローラーでトナカイたちに指示を送る。2頭のトナカイで人間2人を飛ばせるため、結構遅い。徒歩くらいの速さだ。


「爽快感ないんだけど」

「でもカフェを探すならこれくらいのペースが良くない? それに飛んでいたらビルの上にある隠れ家的なカフェを見つけられるかもだし!」

「まぁ……それは一理あるか」


 由鶴に納得してもらったところで、出発!

 トナカイくんたちに運んでもらいながらカフェを探す。

 残念ながらなかなかカフェは見つからなかった。

 というか……


「おいおい、ありゃNPCか?」

「いや、あのサンタクロース見たことあるぞ」

「プレイヤー? なんだあの珍妙なスキルと格好は!」


 なんかめっちゃ注目集めているんだけど!?


「ねぇ小雛、ぜんぜんデート感ないんですけど?」

「うえっ!? た、確かに……降りようか」


 トナカイくんたちに着陸を命じてビルの屋上に降り立った。


「よく考えたら遊園地も映画館もないわけだし、デートとか難しいよねぇ」

「そ、そんなことないはずだもん! えっと……ほら、ここレストランみたいだし!」

「カフェはどうしたのさ」

「うっ……」


 さっきからチクチクと痛いところついてくる。

 そんな私たちのもとに、1人の可愛い少女が近づいてきた。桃色の髪と、少し幼い顔立ち。でも数年したらとんでもない美人になるんだろうな〜とも思う。


「こんにちは、お姉さんたち」

「こ、こんにちは?」

「あなた、名前は?」

「御陵院真紀と申します。どうでしょう、私が知るカフェで少しお話でも」


 あっ! カフェが向こうからやってきた!

 ほらね由鶴! 私ってデートもそつなくできちゃうんだから!

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