018 忘れていた目的
今日はイベントもギルド戦も何もない日。
まだまだマイ・ナンバー・オンラインには分かってないことがあるから、そこを遊ぼうと思ったんだけど……
『ごめんなさい、今日はアルバイトで行けません』
こんなメールが、私に届いていた。
「翼さんアルバイトしてるんだー」
「また今度何してるか聞いてみようか」
パン屋さんとかケーキ屋さん……あえてのメイド喫茶とかもいいよね! 逆に執事喫茶とかでも萌え〜。
あ、でも翼さんコミュニケーション苦手だしなぁ……そういう系のお店でアルバイトはできないか。何かしらの事務とかかな?
そんな妄想膨らませる私を見て、由鶴が不満そうに尋ねてきた。
「ねぇ小雛、ちょっと忘れていることない?」
「忘れていること? なになに? イベント? スキル? ギルド?」
「じゃーなーくーて! 小雛ちゃんは何のためにこのゲームを始めたのかな?」
私がゲームを始めた理由? そんなの……あれ?
「えっと……天下を取る!」
「『どうする小雛』を始めている場合じゃないっての! 出会い目的で始めたんでしょ?」
「あっ! そうだった!」
ついゲーム部分が面白すぎて忘れていた! ギルド戦、イベント、本当に盛りだくさんにやることはあるし、まだまだスキルをたくさん獲得しないといけない。
そっちに燃えすぎていたか〜、しまった!
「で、でも良くない? ほら翼さんっていう素敵な人と出会えたし……」
「何か進展はあったの?」
「…………何もないけど」
「よろしい」
「よろしい?」
「じゃあ何かあった時のためにさ、行こうよ第二層に」
「第二層? そういえば初めてだね。でも何をしにいくの?」
「そりゃもちろん、デートだよ、デート」
「で、デート!?」
なんだか変な展開になってきた!
でも当初の目的に近づけているし、これはこれでアリなのかも?




