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第981話 第二移民計画

「それ・・・

ほんとなの・・・?」


創作料理アリアで、私はアルナスに聞き返した。


「ああ。

陛下が乗り気でな・・・

さっそく、国連であなたに天文台建設のレクチャーや、経験を提供いただきたいと打診する旨を法案として検討されている。

王国議会も、賛成多数の見込みだ。」


頭を抱えるアルナス。


「まったく・・・

わが国には、王位継承者以外まともな王族や人材がおらん!

騎士の質も悪い!」


「でも、僕らとの戦いや「猫邪神」との戦いでは戦果をあげてるよ。」


ジョルジュが、アンコウのアンコ詰めを食べながら言う。


「「戦い」ではな!」


ぶすっとするアルナス。


「まさか、勇者枠から出す訳にはいかん!」


「つまり・・・」


ネズミ姿のニコが、ジョルジュのポケットから顔を出して言う。


「「脳筋傾向」ですか。」


「そうだ!

ああ・・・

キティルハルムは、しっかりとした女王や理性的な人材が多かったからうまくいったようなもんだ!

ウチは、惑星ミリアリアの「イノセンス」以上の「猪突猛進」が多すぎる!」


アルナスは、絶叫した。


勇者枠には、脳筋が多いようだ。


「でも、いくたの「英雄」の伝説も聞きますよ。

かつてファルスを瞬時にバラバラにした、騎士団長とか。」


とりあえず言ってみるが・・・


「その時代だけだ!

わが国は、科学の発展と肉体の進化に「中身」が追い付いていない!」


その時だった。


「ハゲるにゃ。」


ナキがいた。


「帰って仕事するにゃ!」


ごすッ!


いつのまにか現れたアリシアが、ヒヒイロカネ製のバットでナキの頭を殴った。


バットは、折れ曲がっている・・・


「痛いにゃ・・・」


アリシアは、ナキの首根っこを掴んで引きずって帰っていった・・・


アルナス:我が国には、人材があーッ!

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