第936話 国連総会・・・ああ、そうかい!
私たち「三賢人」は、ホープメイカーの指令室で、国王たちを相手にしていた。
「そのような「前時代的な」宗教家なぞ排除すべきだ!」
「皇帝ファルティア陛下は、甘すぎる!」
「いや・・・
極めてデリケートな問題である!」
現場を知らんと、勝手なことを・・・
「王様たちさあ・・・
みんなで、バックアップするって決めたんじゃないの?」
ジョルジュが、鼻クソをほじくりつつぼやいた。
「そうだ。
あなたがたは、「現場」を知らんから言える。
もともと「想定された」事態がおこっただけ。
どう対処するか・・・
それだけなのだが。」
アルナスが、頭を抱えて言った。
「この件については、多くは最高責任者としてミリアム陛下が負担しておられる!」
ありゃ・・・
王様たち・・・
黙っちゃった・・・
「で・・・
では、こういうのはどうであろう?」
一人の王が発言した。
「各国で、ミリアム陛下が提供されたデータをもとに、各国で同様のケースを参考に開発計画を各自政府でまとめ、「ファルティア帝国」が安定次第、支援と並行して「二番手」を決めるというのは・・・」
私は、ため息をついた。
「それがいいと考えます。」
っていうか、それしかない。
場当たり的だな・・・
ああ、そうだい!




