第925話 ショータ、ミイラと化す・・・
「送信っと・・・」
執務室で、遺跡群のデータをキティルハルムやファルティア帝国に送信したライティアは、ザマースの報告に目を通した。
「・・・
あいつ・・・
元気な時は迷惑だが、女が絡むと役立たずだな・・・」
休日に、エカに振り回されて疲れ果て、寝込んでいるとのことだ・・・
「どれだけ消耗したんでしょうか・・・」
シーナが、呆れかえる・・・
「あいつ・・・
「オレは独身魔族だ!」とか言ってたし・・・」
「「貴族」でしょ!」
シーナがツッコむ。
「あいつの家に行ってみるか・・・」
「え・・・
ええ・・・」
二人は、ショータの家を訪ねた。
「こ・・・
これは・・・!」
家の中を覗いたライティアは、続こうとするシーナを制した・・・
「ま・・・
まさか・・・」
「そのまさかだ・・・
何がおこっているか、今僕からは言えない・・・」
「どうしましょう・・・」
「どうするか・・・」
顔を見合わせ、頭をひねる二人・・・
「「困った・・・」」
本当に困り果てた二人だ・・・
「生きているミイラだ・・・」
それ以外、言いようがない・・・
「こうなったら、本国のおばあ様の研究のデータを・・・」
「無理です!
あれは、「失敗作」ではありませんか!」
じゃあ、どうするというのだろうか・・・
ライティア:ショータが、使い物にならなくなった!




