第922話 呼び出し・・・
「まったく・・・
なんだって、おばあ様がまた来られるんだ?」
ようやく、惑星ミリアリアをだいたい開拓したライティアは、女王ミリアム入港の報を聞き、ため息をつく。
「せっかく、「風の谷のウマシカ」を観ようと思ったのに・・・」
ちなみに、七体の巨人型生物兵器が悪臭を七日放ち、人類の九割を絶滅させてから千年経って・・・
という設定のアニメだ。
どうやら、ミリアム女王が伝えた「風の谷のナ〇シカ」が歪曲されてリメイクされたらしい。
「「放屁兵」の必殺技が凄いんだいよな・・・
戦闘機の外殻装甲を破壊して、パイロットのガスマスクを吹き飛ばし・・・
「悪臭」だけで「殺してる」し・・・」
すごいアニメもあったものだ。
「大変にゃ!」
マリエラが、ライティアの執務室に飛び込んできた。
「く・・・
くるにゃ・・・
あの娘が・・・」
「誰ですか?」
ライティアは、マリエラに尋ねる。
「ショータの婚約者にゃ・・・」
こともあろうに、マリエラが震えている・・・
「か・・・
紙とペンを・・・」
ライティアは、紙とペンを出し、ショータの帰還命令書を作成する・・・
そこに、自らの「紋章印」を捺す。
マリエラは、「帰ってこい!」と書き、サインする・・・
一応だが、「連名」だ。
「後は、彼女が暴れなければいいにゃ・・・」
ライティア:・・・
こ・・・
これは・・・




