第920話 あいつでだいじょうぶか!?
「なんですって!?」
私は、執務室で、モニター画面に映ったザマース先生に聞き返した。
「ショータさんが、ファルティア帝国に「暫定冒険者顧問」として行ったざます・・・」
な・・・
なんてこったい!
「あのミケランジェロ一族のトラブルメーカーが!」
基本的に、ミケランジェロ一族は大きく二つに分かれる。
商売と接客に向く「文系」・・・
職人と戦闘に向く「体育会系」・・・
間違いなく、ナキとショータは後に分類される・・・
「あのアホのこと・・・
遺跡を見つけても、ぶっ壊してしまうんじゃないでしょうねぇ・・・」
「しかし、あれだけの「馬力」が必要ざます・・・」
うむむ・・・
やむなしか・・・
「実は、彼はライティア殿下が御用絵師ミクラ・ニナに描かせていたニケ様の画を台無しにしてしまったざます・・・」
「あちゃ~・・・」
「殿下は、それほどでもなかったものの・・・
イノセンスの方々が、魔法を使わずにして炎を起こせるほど怒り狂って・・・」
うあ・・・
「そりゃ、怒るわ・・・」
イノセンスたちのニケちゃんに対する信仰は、半端ないからなあ・・・
「それを、「島流し」って言うのよ・・・」
私は、ため息をついた。
ザマース:不安ざます・・・




