第916話 帝国からの報告
私は、ファルティアからの報告書に目を通した。
「うーむ・・・
皇帝直轄だけならまだしも・・・
他領から、考古学者が集まらないか・・・」
しょうがない・・・
「ま・・・
ライティアがまた何か言うだろうけど・・・」
ぺらりと、次のページをめくる・・・
「な・・・
なにコレ!?
北海道の・・・?」
そこへ、ぬっとナキが現れる。
「マリ〇にゃ?」
バキッ!
私は、ナキの頭をヒヒイロカネ製のホウキでぶったたいた。
「それは、「マリモ」だッ!」
「痛いにゃ・・・」
くッ・・・
ホウキが、折れてやがる・・・
がッ!
どこからともなく現れたアリシアが、ナキの首根っこをつかんだ。
「また、油売ってたにゃ!
このバカ娘が!
今日は、商工ギルドの総会にゃ!」
アリシアは、そのままナキを引きずっていく・・・
「助言するならいいにゃ!
オヤジギャグをぶっ放してどーするにゃ!」
「にゃーッ!」
これが、代々続くのか・・・
そして・・・
またページをめくる・・・
「こりゃまた、「別の国」がちょっかいかけてくるか・・・
これまで、「不殺」でやってこれたのは、こっちの身体能力と科学力が圧倒的だからこそ・・・
大丈夫かな・・・?」
「帝国」ではない。
「相手」のことだ。
「殴りつけたら、拳が砕けました。」じゃ、すまされないな・・・
安定の、ナキです。




