第914話 ついに越えた!?
私は、惑星ミリアリア経由でライティアたちをおろし、キティルハルムに帰ってきていた。
ん?
「船長」?
もちろん、地球本星に「転送」しておきました。
「さて・・・」
いつもの執務をするべく、椅子に腰かけ、書類の束を手に取って、一枚一枚吟味していく。
「ふーん・・・
あの子・・・
政務に追われて、調査どころじゃないってホントだったのね・・・
ほい。」
私は、ファルティアの署名が入った「ファルティア帝国・建国申請」という書類に紋章印を捺した。
「ていのいいことを言っておきながら、まるで「親不孝相場」のようだわ。」
親不孝相場とは・・・
かつて「日本」であった、「子会社」が「親会社」より儲けてしまい、親会社を乗っ取れば子会社から巨額の利益をあげてしまう構造だ。
「なんだかんだ言って、陛下・・・
まだ「孫」の面倒みてるにゃ。」
ぬっと顔を出したナキ。
「やかましい!」
ばこッ!
私は、ナキの頭を「ヒヒイロカネ製」のフィストガードで殴った!
「痛いにゃ・・・」
「うそ・・・」
フィストガードは、砕けていた・・・
「あんた・・・
ヘッドバットで戦えるわよ・・・」
この事件は、惑星ミリアリアやファルティア帝国にも伝わった・・・
ミリアム:こ・・・
この女・・・
ついに!
ナキ:痛いにゃ・・・




