第910話 新惑星にて・・・
「転移完了!
これより、ファルティア殿下の座標を・・・
ありゃ?
これは、兵器級の神波動にゃ。」
ナキが、報告する。
「あの愚弟!
呑気に「侵略」なんぞやりおって!」
「まあまあ・・・
ライティア殿下。
この星は、「戦国時代」なんだ。
目くじら立てんでもいいと思うよ。」
ジョルジュが言う。
「そうは言われますが・・・」
ライティアは、合いの手を入れたジョルジュに噛みつく。
「真面目だねえ・・・」
やがて、「ミリアリア」は、変形して神波動盾を全周囲に展開して、大気圏に突入を開始する。
私は、注意深く座標をずらし、角度を調整する。
ミリアリアは、数メートル先の更地に「着陸」した。
「いきますか。」
私たちは、飛行魔法で一同の元に向かう。
「まったく・・・
困ったお方にゃ。
敵を「丸洗い」するとは・・・」
「ナ・・・
ナキ・ミケランジェロ閣下・・・
こ・・・
これは・・・」
ナキの呆れ顔に、しどろもどろのファルティア。
「そうですね・・・
「戦争」になるのは「想定内」でしたが・・・
ここまでハデにやるとは・・・
時に・・・」
水浸しだ・・・
「遺跡の探索・調査は、進んでいますか?」
「も・・・
申し訳ありません、おばあ様!
開発と外交で手を取られてしまいまして・・・」
言い訳をするファルティア。
「ええい!
ここまで、「侵略」しておいて「手」を取られただと!?
仕方ないな・・・
何せ私の方は、「何もない」から「やりやすかった」からな!」
ぎろりと、ファルティアをライティアが睨みつけた・・・
「あ・・・
ああ・・・
キティルハルム女王ミリアリア・イスレ・キティルハルム陛下に、
惑星ミリアリア大公ライティア殿下にゃ・・・」
ミハイルが、震えあがった・・・
ここでは、「猫耳皇帝」とリンクしています。




