第906話 本格的な解析は・・・
「これは参りました・・・」
ミモザは、頭を抱えた。
この星の「神」がいた神殿・・・
スパコーンの半分くらいの性能の高性能電算機の計算がなくては作れないであろう、集合都市遺跡・・・
水道橋でなしに、オリハルコンの鉄骨で組まれた鉄道の鉄橋・・・
「まるで、考古学者をコケにしているような遺跡ばかりです・・・」
「実際、苔むしてたにゃ。」
言うと、ファクトリアは、レポートを書き始めた。
「ある程度まとまったので、一旦帰るにゃ。
しかし・・・
総合導師冥利に尽きるにゃ。」
「と、言うと?」
「考古学を、あちしみたいのがかじると、こう思うにゃ。
「この文明、もっと痕跡を残していないのか?」って。
実際、「エルフ文明」は、完璧な形で残っていたのは、
「パスキールパレス」、
「アトランティア」、
「滝川クリスタル一世が眠っていた遺跡」だけにゃ。
手がかりなさすぎ・・・
でも、ここにはゴロゴロあるにゃ。」
おもちゃを見つけた「猫」のように、目を輝かせるファクトリア。
「しかし・・・
「好奇心、猫をも殺す。」とも言いますよ。」
ミモザは、忠告する。
「「殺され」ないにゃ。
よしんば「殺され」ても、ただでは殺されないにゃ。」
ファクトリアは、そう言うとレポートの束をまとめた。
ファクトリア:おもしろいにゃ!
考古学は!




