第905話 あの愚弟がッ!
「あの愚弟が、やらかしたッ!」
惑星ミリアリア大公ライティアは、弟・ファルティアの報告を聞いて、激怒した。
「なにをしでかしたにゃ?」
ファクトリアが、尋ねる。
「よりによって、「強襲揚陸艦ファルティア」で、航行して「敵軍」に攻撃させほうだいにして、結局は「降伏」させたんですよ!」
「にゃーははは!
さすが、陛下のお孫さんにゃ!
アホなこと思いついて「実行」できる根性は、もはや遺伝にゃ!」
「笑いごとじゃないざます!」
ごすッ!
「ぐほっ!」
ザマースの「腹パン」が、バカ笑いをしたファクトリアにきまった。
「なにも、「腹パン」で殴ることないにゃ・・・」
ザマースが持っていたのは、「腹なぐり専用武器」・「腹パン」だった。
ちなみに、「フランスパン」を模した樹脂製で、結構硬い。
「しかし・・・
このままいくと、「惑星統一」までいく可能性がありますね・・・」
ミモザが言った。
「それが、平和につながるといいのですが、どうやらかの惑星は、それまで血を血で洗うような争いが続いていたようです。」
シーナが、報告書を見ながら解説する。
「しかし・・・
あのバカは、少し調子に乗っているようだな・・・」
ライティアは、頭を抱えた。
「バカと天才は紙一重というが・・・」
厄介なことに、ファルティアは「バカで天才」なのだ。
「猫耳皇帝」とのリンク回です。




