第896話 聖剣ライティア
「これは・・・
手になじむ・・・!」
ライティアは、剣を手に演舞してみる。
「かっこいい!」
「まるで、聖剣を抜いて王様になった勇者みたいにゃ。」
ふと思って、台座を見る。
「これは・・・」
紙を取り出し、台座を観察する。
「ショータ!
ここの紋様を見ろ!
この惑星の前文明の地図だ!」
聞くなり、ショータはライティアから紙を受け取り、紋様を模写していく。
「おっしゃ!
これを電子演算機にかけて分析すんだな!?」
うなずく、ライティア。
「でも、この紋様・・・
さっきまでなかったにゃ!」
マリエラが言う。
「ってことは、事実上大公殿下は、この惑星の「王様」・・・」
ライティアは、剣を掲げ、宣言する。
「お前は、「聖剣ライティア」だ!」
しかし・・・
「これ・・・
この惑星にある電子演算機で、解析できるのかいな?」
ショータは、「地図」を見る。
「アホ!
そのために、お前がもっと調査するにゃ!」
ごすッ!
「いてえ!
イエティにも言われただろ!
「バカになる」って!」
「フッ・・・」
マリエラが、鼻で笑った。
「限界値突破してるにゃ。
つまり・・・
「手遅れ」にゃ。」
意地悪く、マリエラがニヤリと笑う。
「猫」さながらに・・・
ショータ:限界値を越えてるだと!?




