第895話 大公の剣
「女王の演舞!」
ライティアの演舞が、魔物たちを瞬殺した。
「すげえ!
陛下のヤツは、「優雅」だけど殿下のは「豪快」だな!」
ショータが、ベタ誉めする。
「誉めても、何も・・・
って・・・」
ごすッ!
マリエラの拳が、ショータの頭をどついた。
「「手」が出た・・・」
「調子に乗るんじゃないにゃ。」
ライティアは、三賢人が帰った後、「王の剣」が祀られているという神殿に入った。
イエティの情報からである。
「ホントにあるのかにゃ・・・
「伝説の剣」なんて・・・」
マリエラが、言うのも当然だ。
「今の時代、兵器がモノ言ってるからなあ。」
「事実、「モノ言う兵器」もいるにゃ。」
そういうわけで、この世代の人間は、ナマクラなミスリルの剣か、オリハルコンの普通の剣くらいしか、見慣れていない。
「くらうにゃ!
黄金球破壊!」
マリエラの鉄拳が、トラの魔物「ナイフタイガー」の股間を「破壊」した。
「うげッ!」
ショータが、絶句する。
「にゃーははは!
なにビビってるにゃ!
ニウ二世は、これで倒した狼を「食って」るにゃ!」
程なくして・・・
最奥の台座に、輝く剣があった。
「これが、王の剣・・・」
ライティアに、剣はすんなりと抜けた。
「「大公の剣」にゃ!」
マリエラが、宣言した。
マリエラ:このトラ・・・
美味いかにゃ?




