第893話 報告・・・
「これが、報告書な。」
評議員服の上に、じんべえを羽織ったショータが、ライティアに報告書を提出する。
評議員服を着ているのは、ザマースやマリエラの「教育」の賜物である。
「バカざます・・・
そんなお方に、そこまで評価されながら「そこまで」言われるとは・・・」
ザマースは、ショータを見る。
「「にゃーははは!」」
ニケとマリエラが、バカ笑いしている・・・
「「家T」って・・・
素直にツッコんでどーするにゃ!」
「「バカにされてるって・・・
はっきり言って、スパイラルにゃ!」
ウケているニケと、感心しているマリエラである。
「もっと、彼女と交流を持つ必要があるな。
可能であれば、こちらに呼ぶか・・・
無理なら、出向く必要がある。」
「その通りにゃ。」
ライティアとニケが、言う。
「コタツ・・・
あったか~い・・・」
ミリアムが、コタツで熟睡している・・・
「特に、あちしの「眷属」ならなおのことにゃ。」
このとき・・・
ショータは、気付いていなかった。
「熟睡」しているはずのミリアムの耳が、ぴくぴくと動いていたことに・・・
「なんにせよ、ウチの愚弟が行く場所の情報に繋がっている。」
ライティアは、眼光を鋭くした。
「猫」さながらに・・・
陛下は、「寝ていても」聞いています。




