第887話 ライティエウム
「これは・・・
オリハルコニウムに次ぐ柔軟性と、硬度を持っているわ!」
星都ユニティリアの、ようやく完成した「科学総合局」・・・
ここで、新元素を分析した結果、有望な金属であるとわかった。
「本当は、発見者のセンスで命名したいが・・・
これまでの実績から、非常に「ソレ」は絶望的だとわかった。」
アルナスが、憮然とする。
「えーッ!
酷いぜ、アルナス卿!」
文句を言う、ショータ。
「君の命名しそうなネーミングは、邪馬台国の脳味噌が腐ったお姉さま方しか喜びそうにないんだよね。
確か・・・
陛下が、種族名を言ってたな・・・
「腐女子」とか・・・
「貴腐人」とか・・・」
ジョルジュが、ため息をついた。
「えーッ!?」
「従って、女神であるあちしが命名するにゃ!」
ニケちゃんが、進み出た。
「大公殿下の名をとって・・・
「ライティエウム」にゃ!」
実験を手伝っていた、数名のイノセンス科学導師が、拍手をする。
「いやあ・・・
ショータ殿が命名するのは悪くはないが・・・」
「そうね・・・
「センス」がちょっと・・・」
「うむ・・・」
「その点、大公殿下の名をとって、神が命名するほうがいいよな・・・」
好き勝手言っている・・・
「て・・・
てめえら!」
ごすッ!
「ナマ言うんじゃないにゃ!
彼らの言う通りにゃ!
いい加減にしないと「焼く」にゃ!」
マリエラが、キレかけたショータの頭を殴った。
「にゃーははは!
マリエラ閣下!
「生」だけに!?」
ニケちゃんが、悪ノリで聞く。
「にゃ。」
こっくりうなづく。
「いてえ・・・」
多分、マリエラの鉄拳はミスリル並だろう・・・
ショータ:そんなにポンポン殴るな!




