第880話 代理石発見!
「これは・・・
いい石にゃーッ!」
神殿近くの岩場・・・
ここに、良質の石があると聞きつけたマリアンヌは、まだ手付かずの石切り場に足を運んだ。
「燃えるにゃ!
高まるにゃ!
あちしの神波動よ・・・
奇跡を起こすにゃーッ!」
どごんッ!
マリアンヌのノミの一撃で、かなり良質な石が採れた。
大理石より質は落ちるが、上級な「代理石」である。
「さて・・・
後は、切削ドリルで切削していくにゃ。」
トラックの荷台に乗せ、運転席に乗るマリアンヌ。
「にゃ~にゃにゃにゃ~♪」
鼻歌を歌いながら、トラックで去っていくマリアンヌ。
しかし・・・
「あんのクソ彫刻家・・・
周囲を確認しろってんだ!」
頭にコブをつくった、ショータが物陰にいた。
「あんたにふさわしいセリフにゃ。」
「!?」
ショータは、首を回す。
ギギギ・・・
と、油の切れた機械のような音がする・・・
そこにいたのは・・・
「ね・・・
姉ちゃん!」
マリエラ・ミケランジェロ・・・
ショータの姉である。
がッ!
マリエラは、ショータの首根っこをつかんだ。
「帰るにゃ!」
そのまま、ずりずりとひきずる。
「えッ!?
星都ユニティリアまで!?」
どれだけ距離があるのか・・・
「ありゃ・・・
あそこにいるのは、次席評議員のマリエラ閣下とショータ閣下・・・
また、アホしでかしましたか・・・」
惑星ミリアリアのイノセンスの変種・「トンキニーズ」の神官であるマルリエラは、一連の様子を神殿の敷地から見ていた。
「まあ、私の読書の邪魔にならなければいいですが。」
言うと、手にした本を読み始めた。
マリエラ・ミケランジェロと、マルリエラをいただきました!
秋月煉さん、ありがとうございます!




