第878話 やはり親子・・・
惑星ミリアリアの、ニケ神殿の一角・・・
人が、しばらく滞在できる規模の小屋・・・
すでに、惑星リシテアールの最新の技術の家屋で、この惑星すらも同等にインフラが整備されている。
「さて・・・」
縁側に、腰を掛けて、皿を出す。
そこには、カレイの「エンガワ」が・・・
ニケ神の母・リケ神もまた・・・
「うむ・・・
あちしの「邪馬台国風庭園」も、母ちゃんに負けるけど、立派にできたもんにゃ・・・」
松の木が植えられ、枯山水が見事だ。
ちょろちょろと水が流れ・・・
かこーんッ!
鹿威しが、音を立てる。
「ぎゃああああああああああッ!」
獅子脅しに引っかかって、悲鳴をあげる人獅子女性・・・
「なんで、人獅子がいるかにゃ?
今、この惑星には、キティルハルムの民と派生種族のイノセントしか、「人間」はいないにゃ・・・」
「エンガワ」を食べ、緑茶を飲みつつ、しみじみと言うニケ。
「あ・・・
あんた・・・
母神も、同じことを・・・!」
悪態をつく、人獅子女性。
「なんで、この星にきたかにゃ?
守護女神のあちしが言うのもなんだけど、まだ何もないにゃ。
そういえば、あんた・・・
トラルティールのライテス邸で引っかかって・・・
母ちゃんの神殿で引っかかってる人にゃ?
物好きだにゃ・・・」
「だって・・・
「獅子脅し」があるって・・・」
「帰るにゃ。
まだ、この星は観光資源はまだないにゃ。」
ぱちんとニケは、指を鳴らした。
女性は、消え去った・・・
上級の転移魔法だ。
「ま・・・
座標は、母ちゃんの神殿にしておいたにゃ。」
言うと、ニケは再びお茶をすすった。
ニケ:日本庭園は、落ち着くにゃ・・・




