第874話 惑星ミリアリアのイースター
「みゃみゃみゃ♪」
惑星ミリアリアの、ウイング・ラビットたちが歌って踊っている。
「みゃ♪」
一羽のウィング・ラビットが、ライティアに卵を渡す。
「は?」
「みゅう♪」
少し気になったので、ライティアは、ウィング・ラビットに「獣語翻訳機」をつけてみた。
『今日は、イースターです♪
ちょうど、私たちはこの時期、繁殖期でもないのに大量に卵を生むんです!
それに、ニケ様から聞きました!
遠い星では、神様が復活したことをお祝いする日だって!』
言うと。ウィング・ラビットは、翻訳機を外し、ライティアに返す。
「は・・・
はは・・・
ありがとう・・・」
リアル・イースターエッグだ。
さて、どうしよう・・・
街中を見ると・・・
同じように、皆が卵を「もらって」いるではないか・・・
だが・・・
「みゅッ!
みゅッ!」
一羽のウィング・ラビットが、ショータの頭をぶっ叩いている。
「じょ・・・
冗談だって!」
「何があった?」
「そ・・・
それが・・・
気に入らないヤツにぶん投げるといいかなって言ったら!」
心なしか、ウィング・ラビットは、「もったいないこと言うヤツには天誅だ!」と言っているようだ。
「だいたいなあ・・・
「卵」の用途は、「食べる」に限る。」
「みゅう!」
ショータの頭の上の、ウィング・ラビットは、こくこくとうなづく。
さて・・・
ライティアとシーナは、この卵を「チーズ入り卵焼き」にして食べた。
「これ・・・
おいしいです・・・」
シーナが、にっこりと笑った。
「おばあ様には、ほど遠いけどね。」
こうして、惑星ミリアリアの、独自の文化・・・
「ウィング・ラビットのイースター」が、始まった。
イースターネタです!
意外に感情豊かだった、ウイング・ラビットたち!




